感染防止配慮のMLB新ルールでダグアウトは清潔に!? 種や殻の吐き出しを禁止
有名無実化のコーチャーズボックスも復権?「一塁と三塁コーチはボックス内に…」
MLB機構は29日(日本時間30日)、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中断していたキャンプを7月3日(同4日)から再開すると発表した。これと合わせて、今シーズンの開催概要を正式発表。延長戦でのタイブレーク導入やナ・リーグで史上初のDH制採用などに加え、メジャーではおなじみの光景も姿を消すことになりそうだ。
メジャーと言えば、選手がダグアウトでヒマワリの種やピーナツを食べるのがおなじみの光景だ。ダグアウトの床に殻が散乱している様子を、テレビ中継で目にすることも多いだろう。だが、今回の新ルールでは新型コロナウイルス感染防止の観点から「グラウンド上も含め球団施設内で物を吐き出すこと」が禁止されており、その中には「つば、ヒマワリの種、ピーナツの殻、噛みタバコなど」が含まれている。つまり、今季はダグアウトの床に物が散乱する光景はなくなる予定だ。だが、ガムを噛むことは許可。この場合でも、噛んだガムを吐き出したら意味はないので、選手は注意が必要だ。さらに、投手が指を舐めることを防ぐために「ポケットに濡れた布を入れておくこと」を許可している。
また、ソーシャルディスタンスを保つために「一塁と三塁コーチはコーチャーズボックス内にとどまり、走者、野手、塁審に近寄ってはいけない」という条項も登場。本来、ベースコーチは指定されたコーチャーズボックスの中にいなければならないが、実際は走者とコミュニケーションを取るため、常に枠からはみ出した状態が黙認されていた。コーチャーズボックスから出たい衝動を必死で押さえるコーチや、いつもの癖で思わず飛び出し、注意を受けるコーチの姿を見かけることがあるかもしれない。
対戦チームの選手同士は、試合前、ウォームアップ中、試合中、イニング間、試合後など、常に6フィート(約1.83メートル)の距離を保つように呼びかけている新ルール。感染拡大防止のためには必要不可欠だが、慣れるまでには少し時間を要するかもしれない。
(Full-Count編集部)