元ヤ軍外野手が古巣に恨み節 世界一遠ざかる理由は「私かマツイがいなかった」
ジョニー・デーモン氏は09年のワールドシリーズ制覇に貢献も同年オフに球団を去る
ヤンキース、レッドソックスなどで活躍し通算2769安打を放ったジョニー・デーモン氏。2009年以降、古巣・ヤンキースが世界一から遠ざかっている理由を「私とマツイがチームにいなかった。恥ずかしいことだ」と、自身とワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜氏の“リリース”に問題があったことを熱弁している。
地元紙「NYポスト」は「ヤンキースが2009年以降に世界一になれなかった訳を語る」との見出しでデーモン氏が「私がいなかったからだ」と古巣に対し“恨み節”を語っていることを伝えている。
デーモン氏は2009年に143試合に出場。打率.282、自己最多タイの24本塁打、82打点をマークし、チームの9年ぶりの世界一に貢献。だが、オフには残留交渉がまとまらずFAとなりタイガースに移籍。記事ではデーモン氏がPodcast番組「Break a Bat」で語った様子を伝え「彼らが最後までやり遂げられなかった理由が私にはわかっていた。私がチームにいなかったからだ。マツイもいなかった。最低でも私たちのどちらかがいるべきだったんだ」と、チームが“世界一”から遠ざかる理由を語っている。
当時、ヤンキースとの残留交渉では現状維持の1300万ドル(約14億円)を求めたが、球団はニック・ジョンソンとランディ・ウィンと契約を結んだことで、その金額を払う余裕がなかったことを言及。デーモン氏も「私はチームに戻りたかった」と、残留を希望したが交渉は決裂。世代交代の波には逆らえなかったようだ。
ワールドシリーズMVPに輝いた松井氏も同年オフに球団を去り、ヤンキースは翌年から打順が固定できなかったことをデーモン氏は指摘。「世界一に輝いておきながら、突然、チームを去る。これはビジネスだから理解できるよ。残念だけどそれは合点がいく。彼らはそれ以降世界一になっていなくて、それは恥ずかしいことだ。マツイと私が試合に出ればラインナップを変える必要が全くなかった」と最後まで恨み節は続いていた。
(Full-Count編集部)