両エースに“化学反応”は起こるか 黒田が前田の投球を「迫力ある」と絶賛
22日に室内ブルペンで“初競演”、ともに50球を投げる
メジャーリーグから広島に復帰した黒田博樹投手が、エースの前田健太投手の投球練習を絶賛した。22日のブルペンで並んで投げ、今キャンプ“初競演”となったが、8年ぶりにチームメートとなった後輩の成長を確かに感じたようだ。
同じグループで練習を行った2人は、天候不良の影響もあり、室内ブルペンに入った。ファンや報道陣は立ち入ることができない空間で、捕手がボールを受けるミット音が響く。
自身の投球に集中しているため、お互いのボールを細かくチェックするようなことはなかったはず。しかし、黒田は前田の投球もしっかりと見ていた。
「やっぱりいいボール、力強いボールを投げてましたし、迫力あるボールを投げてましたよね」
偶然にも、ともに50球で終了。黒田は今キャンプのブルペンで初めてスライダーも投げた。密度の濃い時間だった。
会話は「ブルペンの間では全然なかったです」(黒田)というが、ウォーミングアップや投球後の補強練習では談笑する場面が多く見られた。これから前田がアドバイスなどを求めることも出てくるはず。前田自身、19日にシート打撃に登板した後には「まだまだ(先は)長いので、そんなに焦らなくても」と先輩右腕と徐々にコミュニケーションを取っていく考えを明かしている。