ハム大谷が投手復帰へ WBSCも異例の紹介「U-18W杯では投手で4番だった」
2012年の大谷のU-18でのプレーを回顧「侍の投手と4番打者を務めた」
日本ハム・大谷翔平投手の投手復帰戦となる31日のソフトバンク戦(札幌ドーム)への注目度が、日本だけでなく、海外でも高まっている。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMをはじめ、メジャー球団の幹部やスカウトも大挙して視察に訪れると米メディアに報じられている中、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)が公式ツイッターで大谷の先発登板を異例の紹介。2012年に「第25回U-18世界野球選手権」に出場した時の動画も掲載している。
大谷の先発は7月12日のオリックス戦以来。今季初登板だったオリックス戦は、1回1/3を投げて2安打4失点で降板となっていた。ただ、今回はじっくりと準備を続けており、本人も「全然違う」とコンディションの良さに手応えを感じている。打者として今季も負傷から復帰後は圧巻の活躍を見せているが、投手・大谷の完全復活への第1歩となるか、注目が集まるところだ。
そして、今回の登板をヤンキースのキャッシュマンGMが超異例の直接視察に訪れるとNY地元紙が報じるなど、米国でも関心が高い。MLB公式サイトも異例の特集を組み、少なくともメジャー15球団が視察するとした上で、「日本の札幌ドームが野球界の中心になる」と伝えていた。
さらに、WBSCが公式ツイッターで「NPBの二刀流のスター、ショウヘイ・オオタニが明日、ピッチャーとして復帰する。2012年のU-18ワールドカップでは、侍ジャパンのピッチャーと4番打者を務めた」とレポート。清宮(早実)、中村(広陵)らが出場するU-18ワールドカップの開幕が9月1日に迫っていることもあり、大谷が高校3年生として出場した2012年のワールドカップの映像を紹介している。
2012年の第1ラウンド初戦カナダ戦で、大谷は「4番・投手」で先発。DH制を使わない異例のオーダーで、試合途中からはレフトに回った。その様子がダイジェスト映像に収められている。結局、この試合は投手・大谷が3回1/3を3失点で降板。打者としては1安打2打点だったものの、日本は5-6で敗れた。ただ、「二刀流」として強烈なインパクトを残した。
昨年はプロの世界でも投打両方で衝撃的な活躍を見せた大谷。投手としての復帰戦でその実力を改めて見せつけることになるのだろうか。