メキシカンリーグ、初の中止決定 元巨人の高木「一刻も早くみんなが健康で…」
メキシカンリーグは新型コロナでリーグ開催を中止にすると発表、95年の歴史で初
メキシカンリーグは1日(日本時間2日)、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今季のリーグ開催を中止すると発表した。1925年に始まった同リーグの95年の歴史の中で、開催が中止となったのは初めて。リーグは当初、4月6日に開幕予定だったが、コロナ禍の中、開幕を延期。試合数を102試合から48試合に縮小し、観客を入れて8月7日に開幕するプランを5月28日に発表していたが、メキシコ国内での感染が収まらないことから、リーグ開催中止を決断した。
今季、同リーグでは元巨人、西武の高木勇人投手がレオネス・デ・ユカタンに所属。また、元ルートインBCリーグ武蔵の安河内駿介投手が招待選手としてヘネラレス・デ・ドゥランゴのキャンプに参加していた。3月中旬のキャンプ中止後、高木は現地に残って自主トレを続け、安河内は日本に帰国している。高木は自身のインスタグラムを更新し、「今は正直な所、開幕を目指してトレーニングを続けて準備をしていたので、どうしていいかわからない状況です。一刻も早くみんなが健康で野球を見て楽しめる環境になる事を祈っています。必ずいい方向になる」と心境を綴った。
リーグ関係者によると、同リーグでは各球団の収入の約7割が入場料や球場での飲食、グッズ販売などの観客収入。観客なし、あるいはソーシャルディスタンスを守っての入場制限がある形での開催の場合、経営が苦しくなるため、例年通り観客を入れての通常開催ができなければ、球団の運営に支障をきたすという事情があったという。
メキシコでは1日現在、新型コロナウイルス感染者は世界で10番目に多い23万1770人で、死者数は世界で6番目に多い2万8510人。現在も感染者数は1日当たり約4000~6000人ペースで増え続けている。
(Full-Count編集部)