名捕手モリーナ「僕は捕まえらないよ作戦」!? “珍走塁”も無念の結末
三本間で挟まれたモリーナは…「成功はしなかったが、見ていて楽しいもの」
カージナルスの名捕手ヤディアー・モリーナが1日(日本時間2日)の敵地ジャイアンツ戦で決死の“珍走塁”を見せたが、実らなかった。
3点を追う4回だった。モリーナは1死走者なしでジャイアンツ先発クエトからライトへの三塁打を放った。そして、続くピスコッティは初球を叩くも、抜けるかと思われたピッチャー返しをクエトが好捕。モリーナは飛び出しており、三本間で挟まれる形となった。
クエトが三塁のトムリンソンへボールを送ると、モリーナは本塁へ向かって必死に走る。しかし、決して足が速くない名捕手は、あっという間にトムリンソンに距離を詰められた。すると、何を思ったか途中でマウンド方向へと行き先を変える。なぜが右手を横に伸ばしながら細かくステップを踏んだが、走路から外れて無念のアウトとなった。
さらに、この間にピスコッティが二塁を狙うと、トムリンソンがランニングスロー。見事なボールを送り、ピスコッティもタッチアウトとなった。まさかのダブルプレー。モリーナの決死の走塁は“悲劇的”な結末を呼ぶことになってしまった。
MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」もこのプレーを取り上げ「ジャイアンツがファインプレー、ヤディア―・モリーナが『僕は捕まえらないよ』作戦を演じる」とのタイトルで伝えた。動画も紹介した上で「モリーナが得点を試みた際、彼は『僕は捕まえらないよ』というような面白い動きを見せた。成功はしなかったが、見ていて楽しいものだ」と、モリーナの奇妙なステップには“賛辞”を送っている。
このプレーで“奮起”したのかは定かではないが、カージナルスは7、8回で計3点を奪って同点に追いつくと、9回に一挙6得点の猛攻。終盤3イニングで9点を奪い、11-6で快勝した。