驚異のパワーでカメラ破壊、スタントン53号が直撃、実況「カメラ死亡です」
こすった打球が右翼ポール際に飛び込む怪力アーチ
8月は29試合18本塁打を放ち、月間MVPに輝いたマーリンズ主砲のジャンカルロ・スタントン。後半戦に驚異のペースで本塁打を量産し、史上6人目となるシーズン60本塁打への道を突き進んでいる。9月に入ってもペースが落ちることはなく、2日(日本時間3日)本拠地フィリーズ戦で52号を放つと、4日(同5日)本拠地ナショナルズ戦では53号ソロ弾と、4試合で2発をぶち上げた。
ファンの度肝を抜いたのが、最新の53号弾だ。2点を追う5回、ナショナルズ先発コールがカウント2-2から投じた5球目、外角速球を振り抜いた。こすった打球はそのまま右翼線を割ってファウルゾーンへ飛び込むかと思いきや、切れることなく右翼席へスタンドイン。最前席付近に位置する中継カメラを直撃すると、フィールド内へと戻ってきた。
バットの芯で捉えてはいない当たりを本塁打にする怪力にも驚きだが、なんと打球が直撃したテレビカメラまで破壊。右翼スタンドでは急遽テレビカメラの本体を交換する“救急処置”が行われた。試合を中継する実況チームもこれにはビックリ。ナショナルズの実況アナは、呆れたという口調で「よく見て下さい。カメラを壊しました。今、カメラの手術をしています。カメラ死亡です。死にました」と、打球が直撃して凹んだカバーを取り外され、内部丸出しになった中継カメラを映し出しながら伝えた。
8月と同じペースで本塁打が量産されるなら、ボンズ、マグワイアに続く史上3人目の70本塁打にも到達する計算になるが、果たしてどこまで記録を伸ばせるのか。スタントンの各打席、各スイングに注目が集まる。