イチロー、代打安打MLB記録に「4」 敵地メディアは「手首」の使い方を称賛
今季24本目の代打安打「ベルトの高さの1球に手首をうまく使った」
マーリンズのイチロー外野手は4日(日本時間5日)、本拠地でのナショナルズ戦に代打で出場し、センター前ヒットを放った。今季の代打安打数は24本となり、ジョン・バンダーウォールが1995年に記録したメジャー記録の28本に残り「4」。地元メディアは、その高い打撃技術にあらためて脱帽している。チームはナショナルズに2-7で敗れ、2連敗を喫した。
イチローは5点を追う7回、先頭マゴワンの代打で打席に立った。ナショナルズ3番手キンツラーに対して、2ストライクから4球目の速球を叩く。二遊間を破るセンター前ヒットに本拠地は歓声に包まれた。
マイアミで試合を中継した「FOXスポーツ・フロリダ」では、元外野手のトッド・ホランズワーズ氏が「力強く捉え、弾き返しました。高めに入ってきたボールを中堅に打ち返しました」と、この一打について解説。また、敵地で試合を中継した「MASNスポーツ」の解説者、F・P・サンタンジェロ氏は背番号51について「これまで我々が何度も目撃してきたように、彼は低めへの沈む球を得意としてきました」としつつ「ベルトの高さに入ってきたこの1球に対しては、手首をうまく使い、センター方向へ運んでいきましたね」と、その技術を称えた。
メジャー通算3070安打となり、歴代21位のキャップ・アンソン(3081本)まで残り「11」。今季の代打安打数は24本と自身の球団記録をさらに更新し、バンダーウォールのメジャー記録28本にも残り「4」と、いよいよ近づいてきた。また、これで代打打席数は92となり、歴代2位のマーク・スウィーニー(2008年)に並んだ。
シーズンは残り25試合。マーリンズはワイルドカード圏内まで6ゲーム差と、厳しい状況からの大逆転を目指す。熾烈な争いの中、イチローがどこまで記録を伸ばすかにも注目が集まる。
(Full-Count編集部)