WBC王座奪還への“秘密兵器” 黒田博樹が中南米撃破へのキーマン!?

黒田の広島復帰は侍ジャパンにも好影響? 小久保監督が右腕に要請したこととは

 広島に復帰した黒田博樹投手は、侍ジャパンにとっても大きな存在となりそうだ。メジャーリーグでトップクラスの先発投手として7年間プレーしてきた経験は際立っており、広島だけでなく、日本球界全体に還元されることが期待されている。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での王座奪還を目指す日本代表にも、多くのプラス材料をもたらすことができる。

 侍ジャパンの小久保裕紀監督は、先月20日に広島の沖縄キャンプを訪れた。朝には早速、黒田と談笑。その後、ブルペンでメジャー時代の倍以上となる76球を投げ込んだ右腕の投球練習を見守り、終了後に再び言葉を交わした。

 黒田自身は、日の丸を背負う可能性について広島復帰会見で「もう40歳なんで、まず普通に考えて呼ばれることはないと思います」と苦笑いで話した。ただ、小久保監督は黒田や松坂大輔(ソフトバンク)らメジャー帰りの選手のメンバー入りについて「可能性はゼロではない。十分にあると思う」と明かしている。

 ノーマルに考えれば、昨年までヤンキースの先発ローテーションの大黒柱だった投手が日本代表にとって大きな戦力であることは間違いない。しかも、黒田はチーム内に好影響を与えてくれる性格の持ち主。広島だけでなく他球団にも投球術など吸収したいと考えている若手投手は多いはずだ。

 ただ、本人が言うように年齢は大きなポイントで、第4回WBCが開催される2017年には42歳となっている。1シーズンに全身全霊を傾け、毎年、オフには引退と真剣に向き合う右腕が、そこまでマウンドに上がっているという保証もない。それでも、黒田が開幕から好投を続ければ、今年中に招集するメリットは大きい。

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