「状態は悪くなかった」投手戦の予感も… 専門家が指摘するDeNA今永の悔やまれる一球
DeNA今永が北村に浴びた中前適時打に「ちょっとした1球の失投、勿体なかった」
DeNAは最終回に2点差まで追い上げたが2-4で巨人に敗れた。DeNA・今永、巨人・サンチェスの投げ合いは8回まで1安打投球だった右腕に軍配が上がった。今永は6回を投げ4失点だったが、6回には三者連続三振を奪うなど、力強い投球を見せていた。現役時代、巨人で活躍し「青い稲妻」のニックネームで人気を誇った元楽天ヘッドコーチの野球評論家・松本匡史氏が今永の“悔やまれる一球”を解説した。
今永は初回先頭の巨人・北村に対して、148キロの直球で詰まらせた。結果は投飛。球の力を感じさせた。しかし、2回に3失点。先頭の中島に安打を許し、続くウィーラーの左前安打で左翼・佐野の悪送球が絡んで、まず1点を失った。リズムを崩してしまい、陽に死球。その後、2死二、三塁となり、1番・北村を迎えた。
「ちょっとした一球の失投でした。勿体なかったですね」と松本氏が挙げた一球は北村への初球。甘く入った直球を中前に落とされて、2者が生還した。
「北村に対して、もうひとつ、内に踏み込んで投げられれば良かったです。少し、甘くなったため(中前へ)運ばれました。1打席目に内角で投飛に打ち取った。同じ球を使ったのですが、打者としてはそこに来るか、裏をかかれて外から来るかの読み合いになると思うんです。仕留められた球を待っていた」