ソフトB、10日間でM16→5 工藤監督はサファテ、岩嵜に最敬礼「頼りになる」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

サファテは前人未到の50セーブ、ノンストップで減り続けるマジック

 ソフトバンクが優勝へのマジックを「5」に減らした。10日のロッテ戦(ZOZOマリン)。リードを奪いながらも終盤にロッテの反撃にあい、守護神サファテを投入する展開となりなったが、逃げ切り勝ち。就任後初となる9連勝を飾った工藤公康監督は「(選手は)頼もしい。自分のところが点を取れない時に、与えないというね。先発陣もリリーフ陣もよく頑張っているし、素晴らしいと思います」と語った。
 
 先発の和田、ロッテ先発の二木が投げ合い、終盤まで両チーム無得点。試合が動いたのは7回だった。1死から上林が二塁打で出塁すると、2死から本多が先制の適時打。さらに一、二塁から今宮が中越えの2点適時三塁打を放ち、3点をリードした。

 和田は7回までゼロを並べたものの、8回につかまった。先頭の田村に四球を与えると平沢は遊撃内野安打、代打・福浦にも左前安打を許して無死満塁となったところで降板。代わったモイネロが荻野貴に2点適時打を打たれ、1点差とされたが、左腕と3番手・岩嵜が同点の窮地を凌いだ。

 9回の攻撃では、今宮が2ランを放つなど、3点を加えて4点差に。だが、4番手・森が3連打で1点を奪われ、急遽、サファテをマウンドへ。その守護神は平沢、高濱、荻野貴を3者連続空振り三振に仕留める圧巻の投球で締めた。

 史上初の50セーブに到達した守護神の登板について「出したくはなかったけど、ああいう状況になっちゃったらしょうがない。あそこ(9回の攻撃で)点が入らなかったら、サファテというところだったので」と説明した指揮官。終盤のピンチを脱した岩嵜、サファテの投球に「今日また改めて岩嵜くん、サファテのピッチングがいかにチームを救ってきたかというのを感じました。頼りになるなと思います」と最敬礼した。

 9月負けなしを継続し、工藤監督就任後6度目の挑戦で「9連勝の壁」を突破したソフトバンク。9月1日にマジック16が点灯してから、ノンストップで「5」まで減った。楽天が勝ったものの、最短Vは14日のオリックス戦(ヤフオクD)は変わらず。驚異のペースで、リーグ優勝へと突き進んでいる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY