鷹、逆転勝ちで首位タイ浮上 7回代走2連発に工藤監督「同点にすれば勝機あると」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

7回のチャンスで周東、西田と立て続けに代走を送った工藤監督

■ソフトバンク 3-2 日本ハム(22日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは22日、本拠地PayPayドームでの日本ハム戦に3-2で逆転勝ちし、開幕戦以来の首位タイに浮上した。6回までわずか1安打に封じられていたが、7回に中村晃の適時二塁打、松田宣の逆転の2点適時打で3点を奪って試合をひっくり返した。

 工藤公康監督の勝負手が実った。わずか1安打と沈黙して迎えた7回だ。先頭の柳田が中前安打で出塁し、中村晃が右中間への適時二塁打を放って、まず1点を返した。続く今宮の打席で、2ストライクになってから思い切って代走に周東を起用した。今宮が遊ゴロを放ち、周東は三塁に進塁。続くバレンティンが四球を選ぶと、今度はすかさず西田が代走。その西田は上林の打席で盗塁を決め、そして松田宣の適時打で一気に逆転に成功した。

 立て続けの代走策に工藤監督は「9回ってところもコーチからは出たんですけど、とにかくそこで同点以上にできれば勝機はあると思った。あれがビジターなら躊躇したかもしれないですけど、ホームだったこともあったので替えさせていただきました。ここは一気に同点、同点以上と考えた」と狙いを説明する。その思惑通りに一気に試合をひっくり返した。

 楽天がオリックスに敗れたため、16勝12敗で開幕戦以来となる首位タイに浮上した。それでも工藤監督は淡々としたもの。「この時期に首位云々ではなく、みんなで頑張ってここまできていると思う。1日1日積み重ねていくことが大事。一喜一憂しないで、切り替えて日々新たにやっていきたいと思います」と冷静に語っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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