仕上がり順調のイチロー、「切り札」の期待も 地元番記者は出番増を予想

マーリンズ担当記者「イチローの出番は周囲が思っている以上に増えるだろう」

 マーリンズのイチローがここまで順調にキャンプを送っている。3日(日本時間4日)にマイアミ大学とのエキシビジョン・ゲームで実戦デビュー。1打席の「顔見せ」だったが、観客の拍手を浴びて生き生きとグラウンドに飛び出した。5日からは大リーグ相手のオープン戦もスタート。これから開幕までにどんなチーム構成となるのか。イチローの役割も次第に明らかになっていくだろう。

 マーリンズには「リーグでベスト」と評される鉄壁の外野陣がいる。レフトに23歳で走攻守3拍子揃ったイエリッチ、センターに昨季23本塁打を放った24歳のオズナ、ライトに昨季の本塁打王で25歳のスタントン。打線の軸となる打者がそろっており、3選手とも健康なら、実績十分のベテランでも付け入るのは容易ではない。

 イチローも守備練習では他の選手の様子をうかがいながら、レフト、センター、ライトと全てのポジションに入って打球を追う。「必要とされたときにきちんとできる状態にしておきたい」と話しており、「4番目の外野手」という立場で準備を進めている。

 そんな中、地元紙マイアミ・ヘラルドで1999年から担当記者を務めているスペンサー記者は「イチローの出番は周囲が思っている以上に増えるだろう」と予想する。「昨シーズン、スタントンとオズナが故障で離脱したとき、チーム力が大きくダウンした。レドモンド監督はレギュラーに適度な休養を与えながら起用していくはず」と説明。そのとき、ベンチにいるイチローの力が生きてくる。

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