コロナ禍ならではの退場劇 球審へ猛抗議できずに指揮官苦笑い「距離を…」
パイレーツ・ホランドの退場を巡ってパイレーツ・シェルトン監督がベンチを飛び出したものの…
■パイレーツ 5-1 カージナルス(日本時間27日・セントルイス)
まさにコロナ禍ならではの退場劇? パイレーツのデレク・ホランド投手が26日(日本時間27日)、敵地カージナルス戦の3回途中に審判に暴言を吐いたとして退場処分を受けた。今年初の退場処分となったが、大リーグ公式サイトはコロナ禍での退場劇の一部始終を伝えている。
28日(同29日)に先発する予定のホランドはベンチ内の密を避けるためにスタンドに。ただ、無観客のために審判への“暴言”が聞き取れてしまうようだ。パイレーツの三塁ベンチを向いたジョーダン・ベイカー球審が右腕を回して退場をコール。デレク・シェルトン監督がすぐさまベンチを飛び出した。一触即発のムードだったが、球審はポケットから取り出したマスクを装着。球審へ歩み寄った指揮官も球審が近づいてきては後ずさり。ソーシャルディスタンスを保っての抗議となった。
身振り手振りを交えての抗議。しかし、ズレ落ちそうなマスクも途中で付け直している。新型コロナ仕様の抗議。シェルトン監督は「私たちは距離を保とうとしたんだ。それは私たちがともに気を付けていたことだ。初めてのことだったね、お互いに確実に距離をとろうとしたのは、とあとで(主審と)笑いあったよ」と振り返っている。