後半戦打率は.324、“V字回復”のイチロー来季残留の可能性を地元紙報じる
前半は打率.220と不調もV字回復、“新オーナー”ジーターからの敬意も
17日(日本時間18日)のブルワーズ戦で左翼へ2点二塁打を放つなど、後半戦は好調が続くマーリンズのイチロー外野手。前半戦こそ打率.220と不振だったが、オールスター明けは打率.324と、少ない出場機会の中で驚異のV字回復を見せている。この背番号51の奮闘を、ヤンキース時代の盟友でもある新オーナー、デレク・ジーター氏も評価しているそうで、来季残留となる可能性も出てきたようだ。地元紙「マイアミ・ヘラルド」が報じている。
3?10で敗れたブルワーズ戦で一人気を吐いたベテランは、後半戦は8試合に先発し、27打数9安打で打率.333という存在感を見せている。特筆すべきは出塁率だろう。後半戦の出塁率は.418、9月に限ると.423と驚異的な数字。来季44歳でシーズンインとなる背番号51は、マーリンズ新体制の首脳陣へ大きなアピールに成功している。
マーリンズのオーナーを務めるジェフリー・ローリア氏は、ニューヨークの実業家ブルース・シャーマン氏、“バスケットボールの神様”でNBAシャーロット・ホーネッツのオーナーを務めるマイケル・ジョーダン氏、そしてジーター氏が率いる投資家グループに、今オフ球団を売却することで合意した。
現在はMLB機構の正式承認を待っているところだが、新体制への準備は着々と進んでいる。シャーマン、ジーター両氏は先日マーリンズの各部門の幹部と面談を持ったという。もちろん、戦力についての検討も重ねられているだろう。そんな中、記事では「ジーターはイチロー・スズキに高い敬意を払っている。後半戦の好調ぶりを見ても、マーリンズが新たな契約をオファーしても驚きではないだろう」とリポートしている。
イチローは今季終了後に契約が満了となる一方で、球団側が来シーズンの契約オプションを保有している。強化担当責任者を務めると報じられているジーター氏は、イチローの去就についてどんな判断を下すのだろうか。
(Full-Count編集部)