田中将大3被弾8失点の背信投球に指揮官ため息「どういう訳か一貫性がない」
今季不調の理由は指揮官にも分からず「それが野球の人間味あるところ」
ヤンキースの田中将大投手が22日(日本時間23日)、敵地ブルージェイズ戦で6回途中8失点とKOされ、12敗目(12勝)を喫した。6回にゴーインズに右翼へ満塁弾を運ばれるなど3被弾で自己ワーストタイ8失点。勝てばプレーオフ進出が決まる重要な一戦。地区優勝を狙うヤンキースにとって1敗も許されない状況下での背信投球に、ジラルディ監督は「どういう訳か今季は一貫性がない」とため息をついた。
序盤からリズムを掴み切れない様子だった田中は、3回にエルナンデスのソロ弾、5回にマーティンの2点弾で3点を勝ち越される。そして、トドメは6回2死満塁からゴーインズに浴びた満塁弾。マウンド上で呆然とするしかなかった田中は、5回2/3を投げて95球(64ストライク)で降板した。
大乱調だった田中について、試合後に囲み会見に応じたジラルディ監督は、それまで2被弾浴びていた田中を6回2死満塁の場面で続投させた理由について「ゴーインズとは相性がいいはずだった」と即答。これまで通算20打数無安打と一方的に田中が封じ、この日も2打席凡退としていたが、期待通りの結果にはならなかった。
今季はすでに35被弾。この日はスプリットとスライダーを本塁打とされ「変化球のキレが悪かった」と指摘。メジャーワーストを争う被弾数に「どういう訳か一貫性に欠ける」と首を傾げた。今季の田中は、特にいい時と悪い時の差が激しく見える。それについて指揮官は「その理由は分からない。でも、それが野球の人間味あるところ」と話した。
残り試合数が1桁となったヤンキースにとって、地区首位レッドソックスとの間にある4ゲーム差は、大きな壁となりそうだ。
(Full-Count編集部)