MLB随一の驚異的スピード!? 一二塁間に挟まれたが…相手ミスで一気に生還
2012年に155盗塁のハミルトンの圧倒的なスピード
メジャー随一の韋駄天が圧倒的なスピードで走塁ミスを得点に変えた。
レッズのビリー・ハミルトン外野手が本拠地を沸かせたのは、24日(日本時間25日)のレッドソックス戦。2点リードの7回1死から四球で出塁すると、続くコザートの打席でスタートを切ろうとしたものの、右腕ワークマンが一塁に牽制球を投げ、挟まれてしまう。この瞬間、スタジアムはため息に包まれた。
しかし、ハミルトンは諦めず、挟殺プレーに。すると、二塁手のペドロイアから一塁ベースカバーに入ったワークマンへの送球が逸れる。ボールがファウルグラウンドを転々する間に一気に三塁まで進んだハミルトンは、本塁にカバーに入っている選手がいないところを確認。スピードを落とさずに三塁も回り、最後はヘッドスライディングで本塁を陥れた。
いったんはため息に包まれた本拠地は、この走塁を目の当たりにして大興奮。地元テレビの解説者は「なんてプレーだ!」と脱帽した。MLB公式ツイッターもこの動画を紹介。すると、ファンから「なんてこった」「ヤバすぎる」「厄介(な選手)だ」「ワオ!!!!」などと称賛のコメントが相次いだ。
2012年にはマイナーの2つのカテゴリーでシーズン計155盗塁を記録し、全米を驚愕させたハミルトン。このプレーでは盗塁失敗が記録されたが、今季はすでにメジャー自己最多に並ぶ58盗塁をマーク。初の盗塁王獲得へ、リーグ1位に立っている。レッドソックス守備陣のまずいプレーが重なったとはいえ、インパクト十分の走塁だった。
もっとも、レッズは直後の8回に救援陣が4失点し、4-5で逆転負け。ハミルトンの驚異的なスピードが、優勝目前の強豪に火をつけてしまったのだろうか。