ロッテ井口、福岡で古巣に挨拶 王貞治氏は引退試合の一発に「見事だった」
古巣の選手や首脳陣と言葉交わす、「やりきった感がある」
今季限りで現役を引退するロッテの井口資仁内野手が26日、ソフトバンク対ロッテの試合が行われるヤフオクドームを訪れた。24日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で引退試合を終えた井口はこの日、福岡のテレビ局の中継でのゲスト解説で来福。スーツ姿でかつて本拠地としてプレーしたヤフオクドームのグラウンドに姿を見せると、ソフトバンク、ロッテの選手、首脳陣らと言葉を交わした。
プロ入り時のダイエーの監督だった王貞治球団会長にもドーム内の一室で挨拶し、労いの言葉をかけられた。試合開始前に報道陣に囲まれた井口は「こういう風に来るとシーズンが終わった、自分の現役が終わったんだなという思いになりますね。いい形で終われたので、やりきった感があるし、次に向かってと思いながら、バタバタしてます」と笑顔で語り、古巣ホワイトソックス戦の始球式のために明日27日にはシカゴへと出発するという。
「(王会長からは)ご苦労様と。まだこれから先があるから野球界のために頑張れという話をいただきました。(会長は)もちろん特別な存在ですね。プロ始まったときの監督ですし、いま会長の全てを尊敬しています。最後にきっちりと挨拶出来て良かったです」と話した井口。挨拶を受けた王会長は「大したもんだよ。チャンピオンズリングも2つ持っているしな。(引退試合での)ホームランは見事だったな。あの場面で打てるというのは強烈な印象を残した。(まだやれるんじゃないかと)みんなそう思うんだけど、しばらく経ってから辞めて良かったと思うよ。オレがそうだったからね」と語っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)