昇格即一発、ソフトB吉村の悲壮な覚悟「歳も歳だし悔いが残らないように」
CSの戦力としても期待「少ないチャンスを生かしたい」
26日、4月以来の1軍昇格を果たして即スタメン起用された吉村裕基が、いきなり結果を出した。ロッテ戦で一時同点となる1号ソロ弾。試合後の吉村の言葉には悲壮な覚悟が滲んでいた。
打った瞬間にそれとわかる打球は、ロッテファンで真っ黒に染まったレフトスタンドに着弾した。吉村ならではの豪快な一発。吉村は、その一発について多くは語らず「優勝は決まっているけど、勝ちたかったですね」と空砲となったことを少し残念そうに振り返った。
CSに向けての戦力として期待がかかるところだが、「チームの優勝に何一つ貢献するところがなかったのに(1軍に)呼んでいただいた。少ないチャンスを生かしたい。歳も歳だし、自分の悔いが残らないように与えられた打席を全うしたい」と吉村。CSのことを考える前に、まずはシーズン残り5試合でどこまでアピールできるのか。それが大事だと言わんばかりに悲壮な覚悟を覗かせた。