ライバル打者が明かす田中将大の評価と攻略法とは…球団公式サイトが公開

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

ライバル球団3打者が激白…「自分からアウトになりにいってしまう」

 メジャーは1日(日本時間2日)にレギュラーシーズン最終戦を迎え、3日(同4日)からいよいよポストシーズンを迎える。今季ポストシーズンにコマを進めた日本人選手は、カブスの上原浩治、ドジャースの前田健太とダルビッシュ有、ヤンキースの田中将大の4投手だ。

 今季は不安定なパフォーマンスが続いた田中だが、レギュラーシーズン最終登板となった9月29日(同30日)ブルージェイズ戦では7回3安打無失点の快投を披露。プレーオフでの活躍を期待させる投球だった。ワイルドカード1位でプレーオフに進出するヤンキースは、3日に同2位ツインズを本拠地に迎えて一発勝負のワイルドカードゲームを戦う。ここで勝利すれば、5日(同6日)から始まる地区シリーズ進出が決定する。

 プレーオフが始まる前に、球団公式サイトでは、ライバル球団の選手に匿名アンケートを実施。「ヤンキース選手の評価と攻略法」をリポートした。田中について、3人のア・リーグ野手が回答。同地区チームの内野手は「彼が好調な時は、幸運を祈るしかない。スプリットを低めに制球されると、打球を上げることすら難しい」と、ほぼお手上げ状態で、攻略法については触れずに終わった。

 同リーグの匿名内野手は、田中の調子がいい時は「自分からアウトになりにいってしまう気がする」と興味深いコメントを残している。日本人右腕について「制球力が素晴らしいのは見ての通り。どこにでも操れる」と高く評価。だが、打者はこの制球力に惑わされるようだ。曰く、「プレートに少しかぶり気味に立って、スプリットに狙いを定める。これは打てると、最後の瞬間に踏み込んでも、結局自分はバランスを崩されて、ゴロを打つ羽目になるんだ」と、これまたお手上げだ。

 唯一「攻略法」について触れているのが、同リーグの匿名外野手だ。この選手が言うには、田中対策は「球種」ではなく「ゾーン」に狙いを定めることだという。「決まったパターンや配球を持たない」田中からヒットを打つためには、内角なのか外角なのか、高めなのか低めなのか、「最低限、自分の視点を置く場所を決めておくこと」が肝心だという。さもないと、田中が持つ球種が多すぎるため「狙い球を決めても、1球も来ないことだってある」そうだ。

 はたして、匿名3選手によるスカウティングリポートは、プレーオフで対戦する打者の手引きとなるのか。狙うは「球種」ではなく「ゾーン」だ。

(Full-Count編集部)

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