鷹・工藤監督 今季初登板で白星の大竹に「持ち球うまく使ってくれた」
7回の板東起用も笠谷とのセット登板優先「選択肢は増えたが…」
■ソフトバンク 3-1 オリックス(13日・PayPayドーム)
ソフトバンクは13日、オリックスに競り勝って4連勝を飾った。今季初登板の大竹耕太郎投手が先頭打者本塁打を許しながらも、6回途中までその1失点のみに抑える好投。7回には板東湧梧投手を起用して、勝ちパターンへと繋いでみせた。
大竹は今季初登板初先発で価値ある白星をつかんだ。工藤公康監督も「よく投げてくれました。あの先頭打者本塁打は真っすぐをうまく狙われましたが、ツーシームやチェンジアップをうまく使いながら、(甲斐)拓也君がうまくリードしたんじゃないかと思います。2回以降は打たせて取るピッチングで、持ち球をうまく使って抑えてくれました」と、育成出身左腕を称えた。
6回2死、77球での交代となったが「もうちょっと投げさせたかったんですけど、ジョーンズには二塁打を打たれていたんでね。あそこは落ちる球がある椎野君にいってもらいました」と、交代理由を説明。「でも、あの投球を続けられたら(今後も)しっかり投げてくれるんじゃないかと思います」と、次回以降の登板に期待を寄せた。
7回には「今日は高橋礼君と泉君を休ませたかったので」と、楽天戦で2勝を挙げた板東を起用。ヒットを許しながらも1イニングを無失点に抑えた。
「(勝ちパターンとしての)選択肢が増えたと考えてもらっていいですが、来週はまたオープナーを使うことになるので、そこは笠谷君と板東君でいってもらいたい」と、これまで同様のオープナー試合での2番手起用を優先する考えを示した。
打つ方では、「あれが大きかった」と2回の今宮の同点弾を賞賛。直後の周東の勝ち越し三塁打にも「よく打ってくれました。途中、(一塁走者の)拓也君が周東君に抜かれるんじゃないかと思ってましたけどね」と笑顔で振り返った。
5回の追加点には「点が欲しいというところで2死からね。本当にあの追加点は大きいと思います」と、2死無走者から繋いだ中村晃、栗原陵矢、明石健志の働きにも目を細めていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)