野球ネットの“ハンモック化”…ケガのリスク指摘に選手が反論「ただ懸命にプレーを」
ファウルボールを追いかけるも捕球できず…その後ネットに突っ込み“クルン”
■Wソックス 7-5 タイガース (日本時間13日・デトロイト)
またも“ハンモック”騒動が巻き起こった。12日のWソックス―タイガース戦の7回1死走者一塁。Wソックスの左翼・ヒメネスがタイガースのニコ・グッドラムの放った左翼ファウルゾーンに放った打球を追った。しかし、打球を捕球できず、ネットに突っ込んで、そのまま“クルン”と包まれてしまった。
6日(日本時間7日)のブルワーズ-Wソックス戦でもヒメネスは同様にブ軍のクリスチャン・イエリッチ外野手の放った打球を追った際に最後はネットにくるまれてしまっている。ファンからは「そこはハンモックではない」と怠慢プレーを指摘されていた。米TV局CBSスポーツは、この日のタイガース戦の様子を「Wソックスのイーロイ・ヒメネスがものに衝突し続ける。シカゴにとって懸念を生じさせる行為だ」という見出しでリポートした。
記事の中にはこの日、ヒメネスが5号アーチを放ったことにも触れているが、ネットに突っ込んでいったプレーがケガにつながる恐れを指摘。過去にもフェンスやネットが絡むプレーでケガが多く出ていることを挙げている。ヒメネスが離脱してしまったら、チームへ与える影響はあるとしている。
約1週間前にインタビューに応えた際のヒメネスのコメントも掲載。「僕はただ懸命にプレーしようとしているだけさ。もし僕が外野の守備で怪我をするとしたら、ベストを尽くして懸命にプレーしているってことなんだよ。外野で怪我をしても僕は構わない」と主張している。
そのコメントを受けて記事では、「懸命にプレーすることや、常に懸命にプレーしたいと思うことは素晴らしい資質だ。怪我を回避するために自分自身を制止させることは、懸命にプレーしていないことにはならない。スマートにプレーするとは、そういうことなのだ」ともしている。怪我と一生懸命さは隣合わせではあるが、ネットに身を委ねる行為は何とかなりそうな気もするが……。