新オーナーのジーター氏、イチローを絶賛「大好き」も契約延長は態度保留
記者会見で尊敬し合う元同僚に言及、来季契約は「話し合ってから報告します」
マーリンズを買収し、新オーナーとなった投資家のブルース・シャーマン氏、元ヤンキース主将のデレク・ジーター氏が3日(日本時間4日)、本拠地マーリンズパークで記者会見を行った。注目されるイチロー外野手の去就について、ジーター氏は「マイク(・ヒル強化担当責任者)と話し合ってから報告します」と説明。マーリンズは、10月22日に44歳になる背番号51の契約延長オプションを保有するが、これを行使するかなどについては明らかにしなかった。
昨季終了後、マーリンズは選択権を持っていたオプションを行使する形でイチローと1年200万ドル(約2億2600万円)で契約延長。さらに、2018年の契約延長オプションも追加していた。ただ、今オフも行使されるかは現時点で決まっていないという。仮にFAとなってからも再契約は可能だが、行使されなければ、新天地でプレーする可能性が高まる。
イチローは今季、136試合出場で50安打、打率.255、20打点、3本塁打をマーク。メジャー最強とも言われるスタントン、イエリッチ、オズナのレギュラー外野トリオが好調だったため、出場機会は限られ、昨季から打席数を大きく減らした。
それでも、ジョン・バンダーウォールが1995年に記録したメジャー記録にあと1本と迫る代打安打27本を放ち、“切り札”として存在感を発揮。通算3080安打も歴代21位のキャップ・アンソン(3081本)まで残り「1」としており、来季も更なるランクアップが期待される。
イチロー自身は、地元メディアの取材に「最低でも50歳まで現役」と計画を明かしており、マーリンズへの愛着も強い。イチローを慕うチームメートへの厚い信頼もことあるごとに明かしている。選択権を持つ球団側が契約延長オプションを行使し、残留するという形が理想的だ。
ただ、ヤンキースで2年半、プレーをともにし、お互いに尊敬し合う仲でもあるジーター氏は現時点で態度を保留。一方で、イチローについて「いつも言っている通り、大好きなチームメイト」と絶賛しており、今後、契約延長に踏み切る可能性も十分に残されている。
現役27年目のシーズンへ。レジェンドの現役生活はまだまだ終わらない。
(Full-Count編集部)