5年ぶり地区S進出のヤ軍、際立った継投策 ブルペン陣が26個のアウト記録
自身メジャー最長3回1/3を零封のロバートソン「声援に後押しされた」
ヤンキースが一発勝負のワイルドカード(WC)ゲームで、ツインズを8-4で下した。2012年以来5年ぶりの地区シリーズ進出に導いたのは、ブルペン陣の働きが大きかった。
3日(日本時間4日)に迎えた大一番。ポストシーズン初先発のセベリーノが1回に2本塁打を浴びて3点を失い、1アウトしかとれずにKOされる非常事態。だが、ここから質量豊富なブルペン陣が大活躍を見せた。1回途中から緊急救援となった2番手グリーンから4投手の継投で26個のアウトを奪い、ポストシーズンでリリーフ陣最多タイの13奪三振を記録。8回2/3を1失点に抑えて好調のツインズ打線を力でねじ伏せた。
中でも3回途中から3番手でマウンドに上がったロバートソンはメジャー自己最長となる3回1/3を無失点に抑え、5三振を奪う力投。中盤の勝負どころで完璧な投球を見せ、相手に流れを渡さなかった。同投手のこれまでのメジャー最長は今年の9月11日のレイズ戦の2回2/3だったが、プロとしても2008年にマイナー2Aで3回2/3を投げたのが最長で、自身2度目の「3回超え」。ポストシーズンでは通算20試合に登板し、17試合で無失点と短期決戦で抜群の安定感を示す右腕の気迫溢れる投球にチームのムードが高まった。
今季シーズン途中にホワイトソックスから古巣に移籍してきた右腕は「すばらしい雰囲気の中で投げることができた。ファンの声援に後押しされた。今日はリリーフ陣がお互いを支え合って投げることができた。後がない試合だったので、長いイニングを投げる準備はできていた。インディアンスと対戦できることになり、楽しみ」とつかれた表情を見せず、チーム一丸の勝利を喜んだ。
先発投手を早めに見切った継投策が奏功したジラルディ監督は「ブルペン陣がすばらしかった。今日は負けられない試合だったので、いつもより長いイニングを投げてもらったが、本当にすばらしかった」と賛辞を惜しまなかった。
5日(日本時間6日)からはリーグ最高勝率をマークしたインディアンスと地区シリーズ(5回戦制)を戦う。
(Full-Count編集部)