カージナルスがオリ平野獲得に興味と地元紙「すでにスカウティング済み」
平野は海外FA権を保持、カージナルスの今オフ補強ポイントは守護神
オリックスで守護神を務め、通算156セーブを飾っている平野佳寿投手に、メジャーから熱視線が注がれている。海外フリーエージェント(FA)権を持つ平野は、今年3月に開催された第4回WBCにも出場。6試合に投げて防御率3.38ながら、WHIP(1イニングの与四球数+被安打数)は0.56という好成績を残した。すでにメジャー数球団が獲得に名乗りを上げているが、カージナルスも平野の獲得に興味を持っていることが明らかになった。地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」電子版が伝えている。
2年連続でプレーオフ進出を逃したカージナルスは、来季に向けてチーム再構築に乗り出している。今季は投手陣が崩壊。昨季途中から守護神となった元阪神のオ・スンファンも本調子とはいかず、ローゼンタールを起用も怪我で離脱。9月からはニカシオがクローザーの役割を果たした。投手陣の立て直しを図るため、リリキスト投手コーチとイルスリー・ブルペンコーチの退任が決定している。
記事によれば、球団はニカシオの引き止めに動いているが、同時にセットアッパーや守護神を任せられる救援投手との契約を検討。その1人として、平野の名前が挙がっているという。平野については「すでにスカウティング済み」で、その実力もさながら「海外FAとなり、ポスティング費用などが掛からない点」が魅力だという。
カージナルスのモゼリアック強化担当責任者は、最近のFA市場における守護神の価格が高騰しすぎていると感じており、これまでモットやローゼンタールを輩出したように、球団内で育成することが最良だと考えているという。もちろん、FA市場からの助けも必要になるが、ポスティングなどの余計な支出は避けたい方針だ。ガーシュGMも同意見で「避けられるのであれば、クローザーに巨額を投資したくない」と話し、適正価格内での補強を進めていくとしている。その中で、日本で実績を積んだ平野がターゲットになっているようだ。
このオフのFA市場では、パット・ニシェック(ロッキーズ)、トニー・ワトソン(ドジャース)、アンソニー・スウォーザック(ブリュワーズ)、グレッグ・ホランド(ロッキーズ)、ウェイド・デービス(カブス)らが救援陣として注目を集めそうだ。平野がメジャー移籍を表明すれば、この一角に名を連ねることになる。果たして平野はどんな選択をするのだろうか。
(Full-Count編集部)