田中将大、敗退危機の崖っぷちのマウンドへ「プレッシャーはもちろんある」
ヤンキース2連敗で崖っぷち、強力打線相手に「自分なりのプランは持っています」
ヤンキースの田中将大投手は8日(日本時間9日)にインディアンスとの地区シリーズ第3戦に先発する。チームは6日(同7日)の第2戦で5点差を逆転され、連敗で王手をかけられた。崖っぷちの状況でマウンドに上がる右腕は、7日(同8日)の前日会見で「1番は自分のいいボールを数多く投げること」と静かに闘志を燃やした。
前夜は衝撃的な敗戦を喫したヤンキース。相手エース右腕クルーバーをKOしながら、投手陣がリードを守れず。先発サバシアを早めに交代させたことも裏目に出て、6回に2番手グリーンがリンドーアに満塁弾を被弾。さらに、好投していたロバートソンが3イニング目に同点弾を浴びるなど、継投策がことごとくハマらなかった。
リンドーアの前の打者のチゼンホールへの死球では、実際はバットのグリップエンドに当たっていたにもかかわらず、「30秒ルール」に間に合わずにチャレンジが出来ないという“悲劇”もあった。この日のジラルディ監督の記者会見でも、そのことについての質問が続くなど、波紋が広がっている。
そんな中で挑む一戦。田中には当然、チームの敗退を食い止めるだけではなく、奇跡の逆転進出へ向けて流れを引き寄せるような快投が期待される。ただ、本人は「自分なりのプランを持っていますけど、1番は自分のいいボールを数多く投げることだと思います」と穏やかな表情で語った。静かに闘志を燃やしているが、気負いすぎることはない。