5勝目ダルビッシュに指揮官が全幅信頼「投げれば勝てると思える投手の筆頭格」
最速158キロの速球も手放しで称賛「爆発的な威力」
■カブス 2-1 Wソックス(日本時間24日・シカゴ)
カブスのダルビッシュ有投手は23日(日本時間24日)、本拠地のホワイトソックス戦に先発し、メジャートップに並ぶ5勝目を挙げた。7回を投げて6安打10奪三振1四球1失点(自責1)。好調ホワイトソックス打線を相手に毎回奪三振を記録するなど躍動した右腕を、カブスのデビッド・ロス監督は「投げれば勝てると思える投手の筆頭格」と最上級の褒め言葉を送った。
ダルビッシュがこの日、対峙したのはリーグトップ54発を誇る強力ホワイトソックス打線。2回に先頭アブレイユに先制ソロ弾を許したが、その後は走者を出しても本塁は踏ませず。103球(ストライク73球)で7回を投げ終え、5試合連続のクオリティスタートと自身5連勝を飾った。
試合後、オンライン会見に臨んだロス監督は「ユウはチームのために素晴らしい投球を続けてくれている。昨季の後半から非常に安定した投球を続けている」と高く評価。「ホワイトソックス打線は今年絶好調。アブレイユに被弾したが、彼も絶好調。それ以外は打線を通じて思い描いていた通りのピッチングで、あそこまで長い回を投げてくれた。チームにとって大きな意味を持つ」と感謝した。
今シーズンは向かうところ敵なしの活躍を見せているダルビッシュだが、指揮官が寄せる信頼は大きい。地元メディアから「プレーオフで必勝の試合に投げさせたい投手か」と問われると、「どのチームも成功するためには、彼が投げれば勝てると思えるようなピッチャーが必要。我々には2人ほどそういった投手がいるが、ユウは筆頭格だ」と太鼓判。「登板する試合は毎回安心できる。相手打線にかかわらず、思い通りの球を投げ、試合の主導権を握る。エレクトリックな球を投げるし、変化球も本当に本当に素晴らしい。制球の良さは見ていて面白いほどだ」と手放しで称えた。
さらに、この日の登板を振り返ると「今日はデータ上のマッチアップでは決して最高の組み合わせではなかったが、コーナーにしっかり制球し、速球は爆発的な威力を持っていた。こういう投手がいることは大事」と笑顔。最速98.3マイル(約158.2キロ)の速球を「爆発的な威力」と褒めちぎった。
地区首位を快走するカブス。このままの勢いでプレーオフに突入し、2016年以来4年ぶりの世界一返り咲きといきたい。
(Full-Count編集部)