田中将大もスクランブル登板の可能性 ヤ軍監督、大一番へ“総力戦”宣言
田中が渡米後初救援も― ジラルディ監督、地区S第5戦へ「全員起用できる」
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が10日(日本時間11日)、11日(同12日)に敵地で行われるインディアンスとの地区シリーズ第5戦で田中将大投手を救援起用する可能性を改めて示唆した。この日の会見でセベリーノを除いて「全員起用できる」とし、総力戦で勝ちにいくことを宣言した。
同シリーズ連敗スタートとなったヤンキースは崖っぷちの第3戦で田中が7回無失点の快投。そのまま完封リレーで1-0と勝利すると、第4戦はセベリーノが7回3失点と力投し、7-3と競り勝った。
本拠地で2連勝と巻き返したヤンキースは決戦の地となるクリーブランドへと移動。第5戦に向けた公式会見でジラルディ監督は総力戦を宣言した。
第4戦で温存したチャプマンの起用法や救援陣について問われた指揮官は「必要であれば彼(チャプマン)は複数イニングも大丈夫だと思う。どうシナリオを描くのか、どうブルペンを起用していくのかは、試合展開などにもよってくる。こうやっていくと今の段階で明言することはできない。試合の流れこそが、どう手を打つかの要因になるからだ」とした上で、「全員起用できる。セビー(セベリーノ)は起用しないことになると思うが、他の全員は起用に備えることだろう」と話した。指揮官は第4戦の前に、第5戦までもつれた場合には田中を救援起用するプランを示しており、試合前日に改めて示唆した形だ。
田中は楽天時代の2013年にリーグ優勝を決める最終回のマウンドに上がっただけでなく、CS、日本シリーズでも胴上げ投手となった。第5戦で登板することがあれば、メジャーで自身初の救援となる。ヤンキースはサバシア、インディアンスはクルーバーが先発する予定の大一番で、田中のスクランブル登板はあるのか。決戦の行方が注目される。
(Full-Count編集部)