侍J稲葉監督、OA枠山川に中軸期待、侍経験者の山崎、田口には「引っ張って」

会見に参加した侍ジャパン代表・稲葉監督、台湾代表・洪監督、韓国代表・宣監督(左から)【写真:篠崎有理枝】
会見に参加した侍ジャパン代表・稲葉監督、台湾代表・洪監督、韓国代表・宣監督(左から)【写真:篠崎有理枝】

新人遊撃手の京田&源田にうれしい悲鳴「同時に使いたいが…」

 日本野球機構(NPB)は12日、11月16~19日に開催される「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017」に出場する野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー25人を発表した。初陣に臨む稲葉篤紀監督は、今回の人選について「自分のレベルを知るのは大事。そういう意味でU24世代を選んだ」と話した。

 今回は24歳以下、入団3年以内の若手選手に出場資格が与えられるが、オーバーエイジ(OA)枠として3選手を選出できる。今回の人選では「OA枠3人にどのように戦ってもらうかを非常に悩んだ。守備をはめていったら、二塁と一塁にいい選手がいなかった」と明かす。一塁はベテランや外国人選手が守ることが多く、二塁もU24世代でレギュラーの座を掴む選手は少ない。そこで山川を選び「西武でも4番を打っていたし、軸を打ってほしい」と打線の中軸も任せる方針だ。

 投手陣では、DeNAの山崎康晃、巨人の田口麗斗ら、侍Jトップチームに招集経験のある選手もいる。若手の中でも“経験”を積んでいる面々には「日の丸を背負って戦ったこともある選手には、このチームを引っ張ってほしい」とリーダーシップを期待した。

 もう1つ、指揮官の頭を悩ませるのが、今季新人王候補となっている2人の遊撃手、中日の京田陽太と西武の源田壮亮の起用法だ。「2人とも守備力、走力、打力、3拍子揃っている」と高評価。「どういう風にプレーしてもらうかは悩んでいる。同時に使いたいが、いい悩みとして悩んでいきたい」と話した。

 若手選手が国際大会を経験することには大きな意味がある。「自分のレベルを知るのは大事。そういう意味でもU24世代を選んだ。やってきたことをそのまま試合で戦ってくれたらと思う。監督として。個々の選手がどの打順でどのポジションで生かされるのか考えながらオーダーを組んでいきたい」と、選手の成長に期待した。

 11月16日から始まる大会で、日本は11月16日に韓国、18日にチャイニーズ・タイペイと対戦。19日の決勝には、3チームのうち上位2チームがコマを進める。

(Full-Count編集部)

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