鷹、劇的サヨナラ勝ちで4連勝 中村晃の決勝打を工藤監督称賛「見事な一打」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

オリックス戦は12勝2敗となり、早々と今季の負け越し無くなる

■ソフトバンク 4-3 オリックス(26日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは26日、本拠地PayPayドームでオリックスと対戦し、4-3でサヨナラ勝ちした。同点で迎えた9回に中村晃外野手が劇的なサヨナラ打を放ってオリックスに連勝。9回裏まで1度もリードできなかった試合を見事に勝ち切り、連勝を4に伸ばした。

 先発の和田が“らしさ”を欠いた投球で2点のリードを許すも、女房役の高谷の今季1号2ランで同点。その直後、和田が勝ち越し弾を浴びて、5回もたずに降板となった。それでも救援陣が何とか追加点を与えずに凌ぐと、7回に1番に入った松田宣浩が同点ソロ。そして9回、その松田がヒットで出ると、この日いいところのなかった中村晃が右中間を深々と破り、松田の代走・牧原が俊足を飛ばしてサヨナラのホームに滑り込んだ。

 試合後、工藤公康監督は「それまでタイミングが合ってなかったけど、投手が代わって見事な一撃でしたね」と殊勲の中村晃を称え「欠かせない存在。彼が起点にする場合もあれば、彼が得点に繋がる場合もあれば、いろんな役割の中で自分ができることを精一杯やってくれている選手。さすがですね。1打席1打席に対する集中ができていて、充実した打席を迎えていると思います」と賞賛の言葉を並べた。

 最後を決めた中村晃だけでなく、最初の同点2ランを放ったベテラン高谷の働きにも目を細めた。「皆さんがあそこでどう想像していたのかわかりませんが、僕は2ランは想像してなっかたんで…」と笑いながら「和田が投げていて、何とかしてやりたいという気持ちがバットに乗り移って打った一撃だと思います」と続けた。

 そして、もう1人のベテラン松田宣の活躍にも「ああいうところがマッチの持ち味」と笑顔を見せながら「(同点弾は)僕には予感があったんですよ、打つんじゃないかって。そういう予感を感じさせるくらい状態は上がってきていると思いますので、今の状態をキープしてさらに上げられるように。今日のホームランは貴重でした」と語っていた。

 7回、8回の2イニングを無安打無失点に抑えた松本について「素晴らしいボールを持っている投手。ファームで修正して、いい感じで投げているという報告を受けて1軍に上げて、その通りのピッチングをしてくれている。ロングもできるし、頼もしく思っています」と、松田の同点弾を呼び込んだ好投を称えた。これでオリックスとの対戦は12勝2敗となり、早々と今季の負け越しがなくなった。

【動画】両者譲らぬ接戦も最後は劇的決着 26日のソフトバンク対オリックス戦ハイライト

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