DeNAパットン、窮地脱す好救援で“冷蔵庫”貰う 昨季は冷蔵庫殴って骨折

DeNAのスペンサー・パットン【写真:荒川祐史】
DeNAのスペンサー・パットン【写真:荒川祐史】

6回1死一、三塁で登板し、一打逆転のピンチを脱したパットン

■DeNA 3-2 広島(27日・横浜)

 DeNAのスペンサー・パットン投手が27日、本拠地・横浜スタジアムで行われた広島戦に2番手として登板し、一打逆転のピンチをしのぐ好救援を見せた。今季初のお立ち台にも上がり、ヒーロー賞として“冷蔵庫”が贈られた。

 1点リードの6回だった。先発の井納が1死一、三塁のピンチを招くと、ラミレス監督は2番手にバットンを投入した。右腕はまず松山をセカンドライナーに打ち取り、2死にすると、堂林には四球を与えたものの、田中広を左飛に打ち取って窮地を脱し、井納の5勝目をアシストした。

 前日には回を跨ぎ、2イニングを投げていたパットン。3連投となったこの日は好救援でチームを救い、井納とともにお立ち台に上がると「井納がすごくいいピッチングをして試合を作っていたので、アウトを取って切り抜けようと思った。あそこをしっかり抑えることができて、チームも勝ててよかった」と笑顔を見せた。

 この日は地元の家電量販店「ノジマ」のスポンサードゲームで、ヒーロー賞として冷蔵庫が贈られることになっていた。パットンは、昨年8月3日の巨人戦で炎上し、降板後にベンチに置かれている冷蔵庫を殴って右手指を骨折、その後のシーズンを棒に振っていた。冷蔵庫を殴ったパットンが、この日の活躍で冷蔵庫を贈られるという不思議な縁。お立ち台でボードを掲げるパットンに、ファンから大きな拍手が送られていた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY