今季初勝利の菊池雄星 地元メディアは直球を絶賛「今年はほとんど打たれてない」
敵地放送局の解説は菊池の直球がもたらす効果を分析、称賛した
■マリナーズ 8-3 パドレス(ダブルヘッダー2試合目・日本時間28日・サンディエゴ)
マリナーズの菊池雄星投手は27日(日本時間28日)、敵地で行われたパドレスとのダブルヘッダー第2試合で先発登板。5回を7安打3失点に抑え、今季初勝利を挙げた。地元放送局もこの日の投球に称賛の声を上げている。
マリナーズは初回、マルモレホスの満塁弾などで一挙6点を先制。大量援護をもらった菊池は初回先頭のグリシャム、タティスJr.と2者連続で三振を奪うと、マチャドに左越えソロを被弾したものの、続くホズマーは三ゴロに打ち取った。
2回は1死二、三塁からプロファーに適時内野安打を許したが、後続を2者連続の空振り三振。3回はタティスJr.から始まる上位打線を3者凡退に抑え、4回は1死からクロネンワースに右前打を許したものの、後続を断ち切った。5回は無死二塁からグリシャムの右前適時打で3点目を失ったが、タティスJr.を右飛。マチャドを三ゴロ併殺打に打ち取り、5回7安打3失点6奪三振無四球の投球でチームに大勝をもたらした。
地元シアトルの放送局「Rootスポーツ・ノースウエスト」の解説マイク・ブロワーズ氏は、4回開始時点で「(マチャドを97マイルの球で内野フライに仕留めるなど)今日のキクチの直球は素晴らしいので、もう少し(直球を)投げて欲しいですね」と左腕の直球を称賛。実況アーロン・ゴールドバーグ氏が「追い込んでからカットファストボールたくさん使う投球をしています。この球がこれほど良い働きをしている要因は何でしょうか? 今年はあの球はほとんど打たれていません」と聞くと、ブロワーズ氏は「最大の要因は内角に抵抗なく投げられていることでしょう。特に今日は95~97マイル(約153~156キロ)の直球がありますので、手を出さずに見送るのは困難です。打者は早めに(球種が何なのかを)判断しないといけません」と直球の効果を分析した。
6回には、ダブルヘッダーの両先発について「彼ら(1試合目先発のニューサムとキクチ)はどちらも四球を出しませんでした。グッドです。キクチは最初の数イニングは苦しみましたが、その後落ち着きました」と評価したブロワーズ氏。敵地放送局も菊池の快投に釘付けの様子だ。
(Full-Count編集部)