カブス初戦でも「英雄」の一人に “右キラー”前田健太の好救援続くか
ここまで自身PS3戦連続で無安打無失点と好投続くマエケン
ドジャースの前田健太投手が14日(日本時間15日)、本拠地で行われたカブスとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦に3番手で登板。回またぎの1イニング登板を、わずか5球で無失点に抑える完璧救援を披露した。5-2で勝利したドジャースが地区シリーズからPS無傷の4連勝をマーク。昨季のワールドシリーズ覇者から逆転勝ちを収めた猛者揃いの名門で、リリーバー前田は球団公式サイトで「英雄」の一人として称賛されている。
昨季リーグ優勝決定シリーズで苦杯をなめたカブスとの戦い。絶対エースのカーショーが5回4安打2失点で早めの降板となったが、チームはブルペン5人が無安打に抑えるパーフェクトリレーに加え、強力打線の爆発で見事な逆転勝利を飾った。
投手陣をサポートした捕手のバーンズは記事の中で「とにかく攻め続ける。自分が英雄になる必要はない。ただひたすら戦い続けるんだ。僕たちにはヒーローになれる男がたくさんいるんだよ」と語り、チーム力の勝利であることを強調している。
一方、球団公式サイトではその中でも特に際立った活躍を見せた選手たちを紹介。2安打2打点をマークしたプイグ、犠飛や本塁突入の走塁などで勝利に貢献したカルバーソン、決勝弾を放ったテイラーなどの名前を挙げる中、前田の好投も特筆しており、「勝利を手にするために完璧な1イニングを投げた」と高く評価している。
この日、2-2の同点で迎えた6回1死、右打者が続く状況でマウンドに上がった前田はコントレラス、アルモラをわずか4球で仕留めると、1点を勝ち越した直後の7回は先頭のラッセルを1球で仕留めて降板。ポストシーズンでは自身3試合連続で無安打無失点に抑え、いずれも3人ずつで斬っている。
ドジャースはリーグ優勝決定シリーズで先勝。15日(同16日)は引き続き本拠地で第2戦が行われる。左腕ヒルが先発登板予定の一戦で、デーブ・ロバーツ監督から“右打者キラー”としても評価されてい前田に再び登板機会は回ってくるのか。先発から救援へと活躍の場を移した右腕が1988年以来のワールドシリーズ制覇を狙う強豪で大きな期待が寄せられている。
(Full-Count編集部)