DeNA、前回ノーノーの小川を崩せず連勝止まる ラミレス監督は脱帽「さすがの投球」
週明けからは首位巨人との3連戦を皮切りに、過酷な13連戦が控える正念場
■ヤクルト 6-4 DeNA(30日・横浜)
セ・リーグ2位のDeNAは30日、本拠地・横浜スタジアムで行われたヤクルト戦に4-6で敗れ、連勝が3で止まった。首位・巨人とのゲーム差は5.5に広がり、9月1日からはその巨人との直接対決3連戦を皮切りに、過酷な13連戦を控えているだけに、痛い1敗となった。
相手の先発は、前回対戦の今月15日に同じ横浜スタジアムでノーヒットノーランを食らった小川。アレックス・ラミレス監督はスタメン9人中6人を入れ替えて臨み、7回までに8安打を浴びせたが、結局梶谷と桑原のソロ2発による2点のみと崩しきれない。4点を追う9回には守護神・石山を攻め、梶谷の2点三塁打で追い上げなおも2死三塁。ここで休養のためにスタメンを外れていた宮崎を代打に送ったが、あえなく空振り三振に倒れた。
ラミレス監督は「打線がいまひとつ噛み合わず、走者は出したが、つながらなかった。走者を出してから、小川にさすがの投球をされた」と相手の粘り強さに脱帽。また、3年目21歳の阪口を先発させたが、1回に雄平の中犠飛で先制点を許し、2回には山田哲に右翼席へ6号満塁本塁打を被弾。2回5安打3四球5失点KOを喫し、プロ初勝利には程遠かった。指揮官は試合後「阪口には4回までしっかり投げてもらい、5回から継投を考えていたが、残念ながらそうはならなかった。抹消することになる」と2軍落ちを示唆した。
週明けの巨人との直接対決については「セ・リーグのナンバーワンチームだから、簡単な試合にはならないだろうが、1日1日集中していきたい。今日のことは忘れて、気持ちを入れ替えてプレーすることが大事だと思う」と語ったラミレス監督。シーズン半ばにして、いよいよ正念場を迎えている。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)