ダルビッシュはサイ・ヤング賞「最有力」 米メディアがあらゆる指標から右腕を絶賛
K%、BB%、相手の打率、防御率など、あらゆる指標でMLB上位に位置
カブスのダルビッシュ有投手への評価が日に日に高まっていっている。29日(日本時間30日)に敵地で行われたレッズとのダブルヘッダー第1戦ではメジャートップタイの6勝目をマーク。後半戦に入っても快投を続けている。そんな右腕に対し、カブス専門情報サイト「ブリーチャー・ネーション」は「ユウ・ダルビッシュはただのナ・リーグのサイ・ヤング賞候補ではない…彼はまず間違いなく最有力候補だ」と日本人初の栄誉へ期待を持たせている。
今季のダルビッシュはここまでK%:30.8%、BB%:4.7%、被打率.220、防御率1.47、fWAR1.8を記録。あらゆるカテゴリーでMLBでも上位につけており、記事では「試合におけるあらゆる側面で、ユウ・ダルビッシュは完全に光り輝いている。そして、その全てがレッズを6イニングにおいて圧倒した昨日(29日、同30日)表れていた」と伝えてる。
現在6試合連続で6イニング以上を投げてクオリティスタート(QS)を達成。その全てで1失点ないし無失点に抑えている。39イニングで47個の三振を奪う一方、四球はたった8個しか与えていない。29日(同30日)は6回7安打2四球無失点、8奪三振という結果だったにも関わらず、セイバーメトリクスの指標では今季下から3番目の出来で「それだけ彼が圧倒的だということだ」と指摘されている。
さらに「もしこれら全てでもまだあなたが満足していないのなら、あなたはダルビッシュが昨夜(29日、同30日)ダイアルを少し上げたことに気が付いたかもしれない」と右腕の“ギア”に注目。ダルビッシュのレッズ戦での速球の平均球速は97.6マイル(約157キロ)で今季最速。これまでのMLBでの全試合においても、2番目に速い平均球速となっているという。
「ダルビッシュが今シーズンしてきたことにケチをつける唯一の現実的な方法」としては、39%のゴロ率と31.4%のライナー率を指摘しつつ、一方でフライの少なさにも着目。本塁打はナ・リーグ最少の2本。被本塁打が2本以下の投手7人のなかで、ダルビッシュは最長のイニングを投げており「つまり…そうだ。私たちの男は大したことをしている」と伝えている。
あらゆる指標から見ても一味違う今季のダルビッシュ。日本人初のサイ・ヤング賞受賞は、着実に現実味を帯びてきている。
(Full-Count編集部)