初戦落としてCS突破率0%? 鷹・工藤監督「明日もう1回やり直し」
ソロ3被弾のバッテリーに苦言、「真っすぐでいく勇気が必要」
18日、ソフトバンクはクライマックスシリーズ ファイナルステージの初戦で楽天に2-3と敗れ、優勝のアドバンテージを含めて1勝1敗となった。工藤公康監督はソロ3被弾のバッテリーに苦言を呈するとともに、2戦目以降の巻き返しを誓った。
CSファイナルの初戦はソロ本塁打の応酬となったが1本差で惜敗。ソフトバンクは6回の今宮健太、9回の内川聖一のソロ弾による2点だけに終わった。
工藤監督は「内川くんはいいホームランだったし、今宮くんにも(本塁打を含めてヒットが)2本出たしね」と2人の活躍を褒めながらも、3発を献上した東浜巨と甲斐拓也の若手バッテリーに苦言を呈した。
「打たれたのは全部変化球。バッテリーは真っすぐでいく勇気が必要ですね。投げた球数とストレートの割合を見ても、明らかに変化球の割合が多いというのは、こわごわ投げているように見えた」
バッテリーに限らず、チーム全体に見えた緊張感に「緊張は誰でもする。その中で自分のピッチングをしなきゃいけない、自分のバッティングをしないといけない。それは難しいとは思います。難しいだけに、しっかり反省をして次につながるように」と、選手たちが気持ちを切り替えてくれることを強く望んだ。
東浜の後、5人のブルペン陣を登板させたのも「投げてみてちょっとホッとした投手もいるでしょう。(マウンドで)投げないと緊張はほぐれないから」という狙いもあったという。
「向こう(楽天)は勝ち進んできて、こっちは迎え撃たなきゃいけないという中で、常に自分たちが闘争心をむき出しにして向かっていくというところが何より大事になってきます。そこをもう1回明日やり直しというところじゃないですかね」
とはいえ、これまでのパ・リーグのCSの歴史の中ではファイナルステージの初戦を取ったチームが日本シリーズへと進んでいる。つまり初戦敗退チームの突破率は0%。この過去の事例を覆すためにも第2戦は是が非でも勝利したいところ。第3戦以降は則本昂大と岸孝之という2枚看板が待ち受けるだけに、第2戦の重要性が極めて大きくなった。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)