ソフトB千賀、楽天の勢い止める登板へ「シーズン通りのモチベーションで」
今季の楽天戦は5試合で2勝2敗「誰とかじゃなくて一人ひとり」
19日、クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦に先発するソフトバンク・千賀滉大。最高勝率のタイトルを勝ち取った“負けない右腕”は、CS3連勝と勢いに乗る楽天打線を封じることができるのか。
前日の練習で明るい表情を見せていた千賀は「緊張? 今はないです。明日マウンドに上がったらどうなのか分からないけど」と、CS2戦目の先発という大役にも動じる様子はない。「やられたままでは終わりたくない」と、タイトルを逃すリスクを背負って挑んだ6日のホーム最終戦は6回3失点。味方打線のおかげでタイトルは確保したものの、「情けないピッチング」と自らを責めた。
「ここ最近あまりいい投球をしていないので、こういうところでちゃんと投げないといけないことは自分でもよく分かっている。しっかりと投げたい」と、CSでの雪辱登板を誓った。
楽天との今季の対戦成績は5試合に投げて2勝2敗。防御率は5点台とパ・リーグ5球団の中では最も苦手とする相手だ。「左打者が多いし、右にもウィーラーがいる。誰とかじゃなくて一人ひとりですね」と、改めて打線全体に警戒を強める。
シーズン終了後に紅白戦で登板したものの、対外試合は6日以来。その間も投球フォーム固めやケア、トレーニングなどを積み重ねてきた千賀は「やってきたことを試合で出して抑えるだけ」と語る。
「(ポストシーズンでの)場数を踏んでいるわけではないのでシーズン通りのモチベーションでマウンドに上がれたら。気負いすぎずにいきたい」と、“平常心のマウンド”で楽天の勢いを食い止めにいく。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)