前田健太を球団レジェンド絶賛 「打者ができることは皆無」とまで語る武器とは?
前田の武器であるスライダーをモーノー氏は絶賛していた
■ツインズ 4-3 タイガース(日本時間6日・ミネソタ)
ツインズの前田健太投手は5日(日本時間6日)、本拠地でのタイガース戦に先発し、7回途中2安打3失点と好投した。勝敗はつかなかった。リリーフが勝ち越しを許したものの、チームが9回にサヨナラ勝ちしたため、前田の黒星は消えた。
初回、先頭のレイエスに先頭打者本塁打を被弾。いきなり先制点を奪われたが、その後は圧巻の内容だった。2回から6回まで5イニング連続で3者凡退に仕留めて1人の走者も許さず。先頭打者本塁打を浴びたあとは18者連続でアウトを奪った。
同点の7回に先頭のスクープに四球、続くカブレラには左前安打を許して、無死一、三塁のピンチとなったところで前田は降板に。それでも、コントロール良くカウントを整え、タイガース打線を6回までほぼ完璧に封じていた前田の力投に、地元の中継局も大絶賛だった。
この日、地元テレビ局「FOXスポーツ・ノース」で解説を務めた2014年首位打者、メジャー通算247本塁打を誇るレジェンドのジャスティン・モーノー氏は「見ていて素晴らしいと思うのは、彼がどれだけ頻繁にストライクゾーンのあのコース(外角低め)にスライダーを制球できているのかということ」と、前田の武器であるスライダーを自在に操る点に注目して絶賛した。
「右打者の外角低め。打者に出来ることは皆無です。例えバットに当てることができても、バットが折れるか、三塁か遊撃への打ち損ないの当たりになります。(ボールを見極めて)手を出さなくするのも困難です。ストライクゾーンに留まる時間が長いですからね」と、右打者の外角へと正確にコントロールされる投球に目を細めていた。
7回途中で降板した後、リリーフ陣が2点を失い、前田は7回2安打3失点。それでも、ツインズは9回に逆転サヨナラ勝ちを収めて、前田の黒星は消滅した。
(Full-Count編集部)