楽天、連勝の後の連敗で崖っぷち 秘密兵器の宋が2被弾、岸力投も痛恨敗戦
則本&岸の2本柱でまさかの連敗、2勝3敗と追い込まれる
楽天が崖っぷちに追い込まれた。21日、ヤフオクドームで行われたソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージ第4戦。抜きつ抜かれつの大熱戦だったが、6回に送り込んだ宋家豪がまさかの2者連続被弾をくらい、3-4で逆転負け。ソフトバンクに与えられるアドバンテージの1勝を含めてCS成績を2勝3敗に。連勝スタートを切った楽天だったが、則本、岸の2本柱を立てた試合で連敗し、一転して窮地に立たされた。
先発の岸が2回、3回と立て続けに失点し、追う展開となった第4戦だったが、打線が一度は試合をひっくり返した。4回に銀次のソロ、相手バッテリーのミスで同点に追いつくと、5回には2死一、二塁からウィーラーが右翼線への適時二塁打を放って勝ち越しに成功。勝利へのムードは高まった。
だが、継投が裏目に出た。2失点だった岸が92球を投げていたため、5回で降板。秘密兵器として期待していた宋家豪を2番手で送り込んだが、これが誤算だった。先頭の内川に真っ直ぐを左翼スタンドへと運ばれ、CS4戦連発となる同点ソロ。さらに続く中村晃にも真っ直ぐを右翼スタンドへ。こちらは2戦連発。2者連発となるソロで勝ち越され、その後、宋は1アウトも取れないままにノックアウト。そのまま逃げ切られた。
初戦、2戦目に連勝し、勢いに乗っていたはずの楽天。エース則本を立てた3戦目に競り負けると、2本柱の1人の岸が投げたこの日の試合も接戦の末に敗戦。これで2勝3敗となり、もう負けられない状況となった。