ダルビッシュ、今季2敗目も米メディアは立ち直りを評価「過ちを繰り返さなかった」
レッズのバウアーとの投げ合いで初回の3失点が響く
■レッズ 3-0 カブス(日本時間10日・シカゴ)
カブスのダルビッシュ有投手は9日(日本時間10日)、本拠地でのレッズ戦に先発し、今季2敗目を喫した。初回にいきなり先制の3ランを浴びると、6回2安打3失点で降板。この3ランが結果的に決勝打となり、8試合連続勝利はならなかった。
ダルビッシュは初回1死からカステヤノス、ウインカーに連続四球を与え、ムスタカスに3ランを被弾。3点を先行された。ただ、2回以降は立ち直り、6回までノーヒットピッチング。9個の奪三振を奪い、6回を投げて2安打3失点。敗戦投手とはなったものの、メジャートップの8試合連続クオリティースタート(QS)を達成し、勝利数と奪三振数でリーグトップの“2冠”となった。
敗戦投手にはなったものの、この日のダルビッシュの投球に地元メディアは高く評価。地元紙「シカゴ・サンタイムズ」は3ランを浴びた初回について「今日の試合の始めはピンポイントのコントロールに欠けていた」と指摘。それでも2回以降を無安打に封じ、記事では「ナ・リーグのサイ・ヤング賞のフロントランナーは、その後2度と過ちを繰り返さなかった。30球を投げた悲惨な1回の後、ダルビッシュは2回にはサイ・ヤング賞級の調子を取り戻し、回が進むごとにさらに良くなっていった」と伝えた。
また、地元紙「シカゴ・トリビューン」は「ユウ・ダルビッシュは今シーズン、ほとんどミスをしていない。しかし、レッズのエースであるトレバー・バウアーに対しては、だった1つのミスでも許されなかった。3失点は、ダルビッシュが今シーズン、1イニングで許した最多の失点だ」とし、好投手のバウアーとの投げ合いで1球が命取りとなったと指摘。「NBCスポーツ・シカゴ」は「彼がこの試合で唯一コントロールを失った時でもあった」と、こちらも初回の出来だけを惜しんでいた。
(Full-Count編集部)