田中将大、5回1失点で2勝目 9・11に「いつもと違う気持ちを持ってマウンドに上がった」
普段はあまり使わないツーシームを多投「投げていって打者の反応も見て嫌そうだなと」
■ヤンキース 10-1 オリオールズ(日本時間12日・ニューヨーク・ダブルヘッダー第2試合)
ヤンキースの田中将大投手が11日(日本時間12日)、本拠地でのオリオールズとのダブルヘッダー第2試合(7イニング制)に先発。5回3安打5奪三振1失点の好投で今季2勝目をマーク。9月11日の登板でチームを3連勝に導く好投を見せ「いつもと違う気持ちを持ってマウンドに上がった」と振り返っていた。
田中は初回にDJ・スチュワートにソロを浴びいきなり1点を失い、2回も無死一、二塁のピンチを背負ったがアルベルトを右飛、デービス、シスコを連続三振に仕留め無失点。その後も3回から5回まで3イニング連続3者凡退と完全に立ち直り12打者連続でアウトを奪う快投を見せた。
打線も初回にトーレス、アンドゥハーの連続適時打などでこの回一挙4点を奪い逆転に成功すると、4回にはボイトの15号3ラン、5回には再びボイトが16号3ランを放ち田中を援護した。
5回1失点、91球で2勝目を挙げた田中。この試合ではここまであまり使用しなかったツーシームを多投し打者を翻弄したが「ブルペンでツーシームが両サイドとも良かったので。投げていって打者の反応も見て嫌そうだなと、数が増えた」と手応えを口にした。
この日は9月11日で、2001年に起こった同時多発テロから19年の月日が経った。田中はニューヨーク市警「NYPD」の帽子を被るなど特別な1日だったが「当時僕は日本にいた。まだ中学生。この国で起きた事、当時、どんなことだったか分からないが、僕も日本で震災を経験して。それと比べることじゃないが、皆がこの日に対する思いも感じる」と語った。
テロの衝撃は鮮明に覚えているようで「子どもながらにも朝早く起きた時にニュース流れていた、その衝撃を今でも覚えている。その思いは皆と一緒。いつもと違う気持ちを持ってマウンドに上がった」と振り返っていた。
(Full-Count編集部)