ラミレス監督の采配光る 「下克上」まで「1」、DeNAの戦いぶりを振り返る
初戦敗戦の後の3連勝でCS突破に王手、25日の第5戦で決められるか
広島とDeNAによるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦が24日にマツダスタジアムで行われる。
DeNAは23日の第3戦に逆転勝ちし、3連勝で対戦成績を3勝2敗(広島は優勝アドバンテージの1勝を含む)として日本シリーズ進出へ王手をかけている。一気に「下克上」でのCS突破を決めることができるのか――。ここまでの戦いを振り返る。
▽第1戦(0●3、18日)
雨が降り続けるなかでのプレーボール。序盤は石田と広島・薮田の投げ合いが展開されたが、雨が強くなった5回に試合が動いた。石田が先頭のバティスタに四球を与えたところからピンチを広げ、2死満塁から田中、菊池の連続タイムリー。雨の影響で不運なプレーもあり3失点。この回を終えたところでCS史上初の降雨コールドゲームとなった。
▽第2戦(6○2、19日)
先発したドラフト1位ルーキーの濱口が7回を2失点、128球の熱投。打線では2-1の5回2死満塁から代打の乙坂が中前へタイムリー。乙坂は阪神とのファーストステージ第2戦での代打アーチに続く千金打でラッキーボーイ出現を予感させた。濱口は球団の新人としては初の白星を飾った投手となった。
▽第3戦(1○0、20日)
接戦をものにした。主役は井納。投げては5回1/3を無失点、打っても2回に先制打を放ち、この一打が両軍唯一の得点となり、大舞台での強さを発揮した。ラミレス監督は6回1死一、二塁から相手打者3人に対し、3人の中継ぎ投手をつぎ込んで無失点で切り抜け、執念の采配をふるった。
▽第4戦(4○3、23日)
2日連続雨天中止を挟んでの一戦は、盤石の安定感を誇っていた先発のウィーランドが立ち上がりの1回にまさかの3失点。しかし4回に筒香が今CS1号を放つと、5回にはウィーランドの四球から好機を作り、桑原の2点タイムリーで同点とし、ロペスの勝ち越しタイムリーも飛び出して逆転に成功した。ウィーランドは2回以降は立ち直り無失点。7回から今永がプロ初の中継ぎで登場し、打者6人を完璧に抑えると、9回は守護神の山崎康が無失点で抑えた。
果たして、第5戦の結末は――。試合開始は午後6時。
(Full-Count編集部)