田中将大、5回1失点で2勝目 一問一答、ツーシームは「反応を見て嫌そうだな」
米同時多発テロから19年、9月11日の登板に「いつもと違う気持ちを持って」
■ヤンキース 10-1 オリオールズ(日本時間12日・ニューヨーク・ダブルヘッダー第2試合)
ヤンキースの田中将大投手が11日(日本時間12日)、本拠地でのオリオールズとのダブルヘッダー第2試合(7イニング制)に先発。5回3安打5奪三振1失点の好投で今季2勝目を挙げた。試合後に行われたオンライン会見での一問一答は以下の通り。
――ツーシームが効果的だった。当初からのゲームプランだった?
「前回登板を受けて自分の投球内容と打者の反応の内容を復習しながらブルペンでツーシームがよかった。両サイドとも制球が良かったので。投げていって打者の反応も見て嫌そうやなという感じしたので数が増えた」
――スライダーの切れも戻ってきた?
「ゲーム通してずっと一緒だった。後半から良くなったというのもない。意識していたことも一緒だった」
――スプリットの感触は?
「これまでと違ったところ、いいなと思ったところもあった。全体的にずっと投げられているわけではないですね」
――残りシーズン、15試合。今後の登板は?
「いつもと同じように準備して投げる。やることは一緒なんでいつでも。そこは2、3試合であっても変わらないです」
――2回1死一、三塁のピンチを粘れた
「良かったです。あそこで失点していたらズルズルいきかねない。無失点で切り抜けられたのは自分にとっても大きかった」
――5回の降板については?
「僕の中ではあそこでだろうなっていうのはあるので。特にないです」
――ツーシームの使えるレベルが上がった?
「数登板前からツーシームのグリップを変えて。それで多少、球速も上がって。こっちにきた当初投げていた握りに戻したって感じですかね。途中でツーシームをものすごくたくさん投げたシーズン、2016年とかにグリップを変えて、それから投げていたんですけど。そのグリップを渡米してきた当初、投げていたようなものに戻して、球速が出て動きもいいんで。どっちかというと沈めるっていうよりは、真横に曲げていく感じで投げているんで、高めに今投げていっているっていうのと、すごくマッチしているんだなって思いますね」
――唯一のソロホームラン
「球も良くないし、彼の(DJ・スチュワート)得意なスポットにいったというので、まぁ打たれるわなって感じです」
――今日は9月11日の登板、テロから19年が経ち、改めの気持ち
「やっぱり。当時僕は日本にいた。まだ中学生だった。この国(米国)で起きた事、当時、どんなことだったか詳しくは分からないが。やっぱり僕も日本で震災を経験して、それと比べることじゃないが、皆がこの日に対する思いというものも感じる。また、僕自身もその日に登板ということで、ニューヨークでプレーしているわけで。そういう意味ではいつもとは違う気持ちはありましたし、違う帽子もかぶったし。当時、子供ながらにも朝早く起きた時にニュース流れていた、その衝撃って今でも覚えている。その思いは皆と一緒。いつもと違う気持ちを持ってマウンドに上がった」
(Full-Count編集部)