55イニングで許した出塁わずか41 前田健太を地元記者が絶賛「本物の1番手に」
12日のインディアンス戦で“投手3冠”のビーバーに投げ勝つ
■ツインズ 3-1 インディアンス(日本時間12日・ミネソタ)
11日(日本時間12日)に行われた本拠地インディアンス戦で今季5勝目をあげたツインズの前田健太投手。7回4安打7奪三振無失点の好投で、リーグの“投手3冠”に立つ右腕シェーン・ビーバー投手との投げ合いを制した。
初回を無失点に封じると、2回、3回と3者凡退。その後も走者は許すものの要所を締める内容で7回4安打無失点、7奪三振。二塁を踏ませない快投劇を演じた。これで今季は9試合に先発して5勝1敗、防御率2.43とし、大車輪の活躍を見せている。
先発陣の一角として好投を続ける前田に対し、地元メディアからの信頼も日増しに高まっている。地元ラジオ局「KFAN」のポッドキャスト「グリーマン&ザ・ギーク」では、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のツインズ番記者も務めるアーロン・グリーマン記者とジョン・ボンヌ記者が右腕の働きぶりを絶賛している。
まず、グリーマン記者は「ケンタ・マエダにますますワクワクしてきています。球界最高の投手と言われている、少なくともリーグ最高の投手に投げ勝ったのです」とビーバーに投げ勝ったインディアンス戦での投球を絶賛。ボンヌ記者はここまでわずか31安打、10四球しか与えていないことに触れて「55回で許した出塁は41。信じられません」と称えた。
昨オフにドジャースからトレードでツインズに加入した前田。ボンヌ氏は「当時(前田の獲得は)予備プランだと思っていたファンやメディアも多かったです」と当時を振り返りつつ「我々は昨オフにマエダをカイケルやリュウ、バムガーナーの下だと見なすべきではないと話していました。今では明らかですね。彼らに匹敵します。オフの時点では少し下だったと言うのはフェアかもしれませんが、今季の後も残り3年、基本年俸300万ドルと出来高という契約で大きな違いを生みます」と“割安”な契約面でもツインズには大きなメリットがあると指摘している。
グリーマン氏は「マエダについてこれほどにワクワクしている理由は(プレーオフ第1戦で)ジオリートと投げ合える投手が加わったからです。相手がビーバーでも、コールでも。プレーオフ第1戦に登板する本物の1番手が加わったのです」とし、プレーオフの第1戦で登板する“エース”であるという。完全にツインズで信頼を勝ち得た前田。残りシーズン、そして進出が濃厚なプレーオフでの活躍にも期待だ。
(Full-Count編集部)