前田健太、チーム断トツの指標が示す貢献度 「球団史上最高トレード」とファン満足
今季先発した9試合でチームは7勝2敗、チーム貯金の半分を担う
レギュラーシーズンは残すところ10試合ほどとなった今季メジャー。16日(日本時間17日)にはドジャースが両リーグ一番乗りでプレーオフ進出を決めるなど、ここからペナントレースは一気にヒートアップする。
コロナ禍による特別スケジュールで実施されている今季は、プレーオフ出場チームが例年の各リーグ5チームから8チームに拡大。日本人選手が所属するチームにもプレーオフ進出の期待が寄せられる中、2年連続でのプレーオフ進出をほぼ手中に収めているのが前田健太投手擁するツインズだ。
ツインズは現在、ア・リーグ中地区首位を巡り、ホワイトソックスとデッドヒートを繰り広げている。現地16日の首位攻防戦を制して貯金11と絶好調だが、今季キャンプイン直前にトレード移籍してきた前田が果たす役割は大きい。
32歳右腕は今季、ここまで9試合に先発し、5勝1敗、防御率2.43の成績。勝ち星には反映されていないが、先発した9試合でチームは7勝2敗の成績で、うち1敗はリードした展開で前田が降板後に救援陣が打ち込まれての逆転負け。貯金11のうち5つは、前田が先発した試合で生まれたものだ。
先発陣はもちろん、チームを牽引する前田の活躍を裏付けるデータをツイートしているのが、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」でツインズ番を務めるアーロン・グリーマン記者だ。グリーマン記者によれば、50試合終了時点でのツインズ全選手のWPA(チームの勝利にどれだけ貢献したかを示す指標)を見ると、前田のWPAは+1.75で2位のマット・ウィスラー(+1.05)を大きく離す断トツの数字となっている。
先発投手が続々と故障で離脱する中、ローテを守り、かつ好成績をあげる前田の存在にファンも大満足の様子だ。グリーマン記者のツイートには「マエダ獲得はツインズ史上最高のトレードじゃないか?」「このトレードは両チームにとってウィンウィンになったようだね」と活躍を喜ぶ声が寄せられている。
1991年に3度目のワールドシリーズ優勝を果たして以来、世界一から離れているツインズ。悲願達成に向けて、前田の活躍が大きなカギを握ることになりそうだ。
(Full-Count編集部)