アストロズWSキーマンがダルビッシュに宣戦布告!?「正面からぶつかる」
ベテラン捕手マキャンはダルビッシュの球を絶賛「爆発して飛び出す勢い
ドジャースのダルビッシュ有投手は27日(日本時間28日)、敵地で行われるアストロズとのワールドシリーズ(WS)第3戦に先発する。7月のトレード期限にドジャースへ移籍するまで、同地区のレンジャースでエースとして君臨していた日本人右腕を、アストロズのマキャン捕手が称賛している。MLB公式サイトが報じている。
6人目の日本人投手としてWSのマウンドを踏みしめるダルビッシュ。対峙するアストロズは、2012年にメジャー移籍して以来、同地区そして同じテキサス州に本拠を置く馴染み深いライバルとして鎬を削ってきた。
WSでは第1戦にソロ弾、第2戦は8回から始まる反撃の糸口を作るなど、攻撃のカギを握るブレグマンは、ダルビッシュとの対決を前に「このロッカールームにいる人間にとって、ダルビッシュと彼の投げる球はなじみ深い物。正面からぶつかっていく」と意気込んでいたという。
今季ダルビッシュ対アストロズは1勝1敗。6月2日のレンジャーズ本拠地戦では7回7安打3失点で敗戦投手となったダルビッシュだが、同12日に敵地ミニッツメードパークで行われたリターンマッチでは7回1安打1失点という圧巻投球で勝利を飾っていた。
一般に対戦回数が増えると打者により有利な状況になると言われている。昨季途中までヤンキースで田中将大投手の女房役を務めていたベテラン捕手マキャンは「対戦経験は手助けになる。対戦すればするほど、より収穫が得られる。仕事をやり切れるかどうかの問題だね。準備は万端だよ」と決戦に向けて話したそうだ。その上で、ダルビッシュの印象を次のように語っている。
「彼のボールは手から爆発して飛び出すような勢いがあるんだ。素晴らしいスライダーがあるし、スプリットもいい。とにかくいいピッチャーだ」
ダルビッシュは、アストロズとは通算14試合で対戦し、5勝5敗、防御率3.44という成績だが、決戦の舞台となるミニッツメードパークでは通算6試合に先発し、4勝1敗、防御率は2.16という圧巻投球を披露。本拠チームが圧倒的優位に立つWSだが、ダルビッシュがその傾向をぶち破る可能性も十分にある。
第2戦でドジャースの絶対守護神ジャンセンを打ち砕き、劇的な延長戦勝利を飾ったアストロズは、ポストシーズンで2戦2勝と無敵のダルビッシュをいかにして攻略するのか。最強アストロズ打線とダルビッシュの対決に、アメリカで大きな注目が集まっている。
(Full-Count編集部)