元DeNAグリエル、WS第3戦中にダルビッシュに人種差別行為か 米国で大きな波紋

アストロズのグリエル【写真:Getty Images】
アストロズのグリエル【写真:Getty Images】

アストロズ・グリエルが人種差別行為か、米複数メディアも速報

 27日(日本時間28日)にミニッツメイド・パークで行われたアストロズとドジャースのワールドシリーズ(WS)第3戦で、アストロズのユリエスキ・グリエル内野手に人種差別行為の疑惑が持ち上がり、現地で大きな波紋を呼んでいる。

 この日の試合はドジャースの先発を託されたダルビッシュ有投手が4点を失って2回途中にKO。その後、マウンドに上がった前田健太投手が2死二、三塁のピンチを切り抜けると、2回2/3を無失点に抑える好救援を見せて相手打線を食い止めたが、打線の反撃も及ばず、ドジャースが3-5で競り負けた。 

 この一戦でアストロズの「5番・一塁」でスタメン出場した元DeNAのグリエルはダルビッシュから2回に先制ソロを放つなど2安打1打点と活躍。しかしその裏でダルビッシュに対する行為が問題視された。 

 現地で速報したのはドジャースの地元紙「ロサンゼルス・デイリーニュース」電子版。「ビデオ アストロズのユリ・グリエルはユウ・ダルビッシュに対して人種差別のジェスチャーをしたのか?」との見出しで伝えた特集では「グリエルはダルビッシュを侮辱するとみられるジェスチャーをホームランの後でしたことがカメラで捉えられている。あなたはどう思うか?」とレポートした。 

 記事とともに掲載された動画の中では、グリエルがダウアウトのベンチに腰をかけて同僚と談笑しながら、一瞬、両目尻を引っ張るような動作を見せている。この行為がアジア系の人々に対する人種差別とされるジェスチャーとして問題視される結果となった。 

 そのほか米紙「USAトゥデー」電子版、米スポーツ専門メディア「ブリーチャーリポート」なども「ユリ・グリエルが第3戦のホームランの後、人種差別のジェスチャーでダルビッシュを侮辱したように見える」と速報。現地で波紋を広げている。 

 ツイッター上でもグリエルのジェスチャーに対しては批判が沸き起こっている。2014年にDeNAでプレーしたこともあるグリエルは昨季途中にアストロズと契約してメジャーデビューを果たすと、今季チームのワールドシリーズ進出に大きく貢献。この試合でもチームを支えるプレーを見せていただけに、この騒動が今後にどのような影響を及ぼすのか気になるところだ。

(Full-Count編集部)

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