グリエルに人種差別疑惑、当事者のダルビッシュ「色々な人がここから学べる」
アストロズ・グリエルに人種差別行為の疑惑、現地で波紋
27日(日本時間28日)にミニッツメイド・パークで行われたアストロズとドジャースのワールドシリーズ(WS)第3戦で、アストロズのユリエスキ・グリエル内野手にドジャース・ダルビッシュ有投手に対する人種差別行為の疑惑が持ち上がった。これに対してダルビッシュは試合後、「MLBとかもそれなりのちゃんとした処置をしなければいけない」としつつ、「人類として学んで、人類として1つ前にいけるステップになれば、ただのミスで終わらないんじゃないかと思う」と話した。
この日先発したダルビッシュは2回途中で4点を失い降板。その後、2番手の前田健太投手が2回2/3を無失点に抑えると、ドジャース打線も反撃したが、アストロズに3-5で競り負けた。これでドジャースは連敗となり、1勝2敗となった。
この一戦でアストロズの「5番・一塁」でスタメン出場した元DeNAのグリエルはダルビッシュから2回に先制ソロを放つなど2安打1打点と活躍。しかし本塁打を放った後、ダグアウトで同僚と談笑しながら、一瞬、両目尻を引っ張るような行為を見せたことがアジア系の人々を侮辱する行為として波紋を呼ぶ結果となった。
現地の複数メディアがダルビッシュに対する人種差別行為の可能性があるとして速報する中、ダルビッシュは試合後に取材に答え、自身の見解を示した。
日本人右腕は「自分は客観的に見ると、アジアの人だけじゃなくて、色んな人種の人に対して区別するようなことをするというのは、やっぱりよくないことだとはもちろん思う」とし、「ああいうことをパブリックの場でしてしまっている以上は、MLBとかもそれなりのちゃんとした処置をしなければいけないと思う」と話した。
一方で「でも、自分自身としては、みんなが完全な人間はいないので、彼もそうでしょうし、僕もそうでしょうし、ここにいるみんなもそうでしょうから、それも彼の中での1つのミスであって、色んな人がこのことから学べると思う。人類として学んで、人類として1つ前にいけるステップになれば、ただのミスで終わらないんじゃないかと思う」とし、この問題を契機に差別がなくなる方向に進むことを願っていた。
(Full-Count編集部)