ダルビッシュ攻略のカギはスライダー“無視”、速球狙いで畳みかけた4点先制

本拠地で抑え込まれてきた“天敵”ダルビッシュを攻略しアストロズが第3戦に勝利【写真:Getty Images】
本拠地で抑え込まれてきた“天敵”ダルビッシュを攻略しアストロズが第3戦に勝利【写真:Getty Images】

ダルビッシュの決め球が生きず「スライダーの制球に苦労していた」

 27日(日本時間28日)に行われたワールドシリーズ(WS)第3戦でドジャースに5?3で勝利したアストロズのヒンチ監督は、2回に4点を先制した攻撃について「どんな試合でも4点は大きい。WSでの4点は巨大だ」と絶賛。2回途中で降板したドジャース先発ダルビッシュ有投手について「スライダーの制球に苦労していた」と分析した。

 本拠地で抑え込まれてきた“天敵”ダルビッシュに襲い掛かった。2回先頭グリエルのソロ弾をきっかけに、アストロズ打線は連打で続き、あっという間に4点を先制した。わずか49球で日本人右腕をKO降板に追いやった敵将は「今日は2点際立っていたことがある」と分析した。

 1つ目は、ダルビッシュが「スライダーの制球に苦労していた」ことだ。「普段のスライダーでストライクが取れていない」と見るや、アストロズ打線はスライダーには手を出さず。「1つの球種を無視できる状況は打者有利に働く」と言うとおり、狙い球を速球だけに絞り込んだ。

 もう1つは、アストロズ打線が狙った球を逃さず「素晴らしいスイングで捉えた」ことにある。この日ダルビッシュの速球は「非常によかった」が、打者はそれに負けないスイングでボールを弾き返した。「スライダーとカッターが本調子じゃないと分かった途端、速球狙いに切り替えて徹底できたことが効果を発揮した」と振り返る。

 これでチームは2勝1敗とシリーズをリードした。今季ポストシーズンは本拠地で負けなしの7連勝。これは2008年にワールドシリーズ制覇を果たしたフィリーズに並び、史上2チーム目の快挙となる。地の利を存分に生かしながら第4戦も勝利して、一気にワールドシリーズ制覇へ王手を掛けたい。

(Full-Count編集部)

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