鷹・周東「全然寝られない」悔し涙晴らす4安打 2盗塁でリーグ単独トップに浮上

お立ち台に上がったソフトバンク・周東佑京(左)とマット・ムーア【写真:藤浦一都】
お立ち台に上がったソフトバンク・周東佑京(左)とマット・ムーア【写真:藤浦一都】

自身でも驚くプロ入り後初の猛打賞「ビックリです」

■ソフトバンク 9-3 楽天(18日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの周東佑京内野手が自身初となる4安打を放ち、さらに2盗塁を決めて盗塁王争いの単独トップに躍り出た。18日に本拠地PayPayドームで行われた楽天戦。初回に先制点に繋がる二塁打を放つと、そこから5打数4安打と大暴れした。

 初回、先発の石橋から左中間への二塁打を放って出塁すると、中村晃の適時二塁打で先制点のホームを踏んだ。3回の第2打席で左前安打を放つと、5回の第3打席でも中前へ運び、今季19盗塁目を決めた。さらに8回の第5打席でも右前安打を放つと、20個目の盗塁を決めて中村晃の適時打で生還した。

 5打数4安打2盗塁2得点、自身プロ入り後初の猛打賞の活躍に試合後は「ビックリです」と驚きの表情。「1打席目から感じが良かった。札幌では振ろうという意識があったんですが、今日は静かに行こうと思っていました」とこの日の活躍を振り返った。

 12日に行われた西武戦で2つの悪送球を犯して涙を流した周東。あの日以来、不安が頭から消えず「夜、全然寝られないです」という。「凄い悔しかったですし、あれからずっとスローイングのことを考えています。本多コーチと練習をやっていますけど、もっと良く投げられるかをずっと考えています」と胸の内を明かした。

 あの“悪夢”の西武戦以来となる本拠地での試合。そこで汚名を返上する活躍を見せた。「今取り組んでいることをゲームで出せればミスも減ると思う。とにかく今やっていることを信じて臨んでいます」という周東。あの日の悔しさと向き合い、そして、この日の活躍が生まれた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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